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永遠に続くトレンドは存在しない――。ドイツが「変革」に取り組む理由。豪州戦ドローもあくまでプロセス
3-1-4-2の変則布陣を採用
ドイツは、オーストラリアとの親善試合を1-1で終えた。地元メディアは、この結果を「失敗」と報じたが、ヨアヒム・レーブ監督に焦りはなかった。それは、このドローが長期的な変革のためのプロセスにすぎなかったからだ。
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「テストに失敗した」と見出しを付けたのは、2015年3月26日付のキッカー紙である。
25日、カイザースラウテルンにて世界王者ドイツ代表はアジア王者とオーストラリア代表とテストマッチを行なった。
ドイツ代表の対オーストラリア戦の先発メンバーは次のとおり。布陣は3-1-4-2である。
【GK】ツィーラー、【DF】ムスタフィ、ヘーヴェデス、バドシュトゥバーの3CB、【MF】ボランチにケディラ、2列目は右からベララビ、エジル、ギュンドアン、ヘクトル、【FW】ロイス、ゲッツェ。
監督レーブの言う「変革」に取り組むドイツ代表は、3-1-4-2という少し変わった形でアジア王者との一戦に臨んだ。
3バックに、ベララビとヘクトルの両ウイングバック、そしてエジルとギュンドアンのオフェンシブハーフに、ロイスとゲッツェの2トップといったような形である。ディマッテオのシャルケと同様の形、と言って差し支えないだろう。
試行間もないこのスタイルが、直ぐさま機能するはずもなかった。9分には、ムスタフィとヘーヴェデスの間にパスを通されて、右に外れはしたものの、最後はFWレッキーにシュートを打たれてしまう。
また3CBの右に入ったムスタフィがプレスを掛けられると、ビルドアップが上手く行かなくなるなど、3バックは攻守両面において不安定な姿を見せていた。
そんな中でも17分にドイツは先制する。左サイドを上がったケディラが折り返して、ロイスが押し込んで先制する。
エジル、ケディラ、特にケディラは積極的に前に上がり、また低い位置からでもDFラインの裏に抜け出したゲッツェにロングボールを送ろうとするなど、攻撃面でワンボランチは重要な役割を果たすことになりそうである。
「新しい製品を一晩で開発するのは不可能」
ベララビ、ヘクトルの両ウイングバックだけではなく、ムスタフィも上がってクロスを入れるなど、ドイツ代表はこの新しいスタイルの「テスト」を積極的に行なっていった。
しかし40分、スローインから、バーンズに右サイドからクロスを入れられて、トロイジにヘッドで同点弾を決められてしまう。…