仕事で役立つ人気ビジネスアプリおすすめ!
[PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
決定機で明暗分かれた川又と岡崎…雑草系FWが見せた“楽しみな競争”
文=元川悦子
ザックジャパン時代からチーム最大の得点源となっていた本田圭佑(ミラン)、香川真司(ドルトムント)、岡崎慎司(マインツ)の3枚看板を外すという大胆采配で27日の初陣・チュニジア戦(大分)に挑んだヴァイッド・ハリルホジッチ新監督。この試合はあくまでテスト色が強かったとはいえ、ハビエル・アギーレ監督率いる前体制でようやく1トップの定位置をつかんだ岡崎にとっては、危機感の募る選手起用だったことだろう。
しかし、本人は決して動じなかった。
「もちろん途中出場は望んでないけど、そういう状況になったとしても自分はこの代表のために戦える。監督も今後、そういうチーム作りをしていくっていう話だし、勝てさえすれば自分がサブだろうが先発だろうがいい。なりふり構わずロシアに向けて成長したい。それにもう1回みんなにチャンスが与えられるべき。国内組も結果を出してるやつは試合に出るべきだし、じゃないと経験できないことがいっぱいあるから」と、岡崎は進境著しい川又堅碁(名古屋)の先発抜擢を受け入れつつ、イザという時が来たら、自分にできる最大限の仕事をしようと心に決めていた。
川又にしてみれば、小林悠(川崎)の負傷離脱で巡ってきた千載一遇のチャンスを逃すわけにはいかない。「強い気持ちを持って挑んだ。次はないと思って俺は出た」と彼自身も言う。実はその川又は昨年11月のホンジュラス戦(豊田)をスタジアムで観戦している。その試合で1トップに入った岡崎の一挙手一投足を脳裏に焼き付けていた。
「岡崎さんは1個目に動き出して球が出てこなくても、2個目、3個目まで行ける。俺だったら1個目に出てこないと止まってもう1回出て行こうかなと考えるけど、岡崎さんはそれを2回3回できる。あの動き出しがあるから相手のDFもつかみづらいし、相手のディフェンスも疲れるしね。ホントにすごいと思った」と本人もしみじみ語っていたことがある。そのイメージを浮かべながら、前々からの念願だった代表デビュー戦に臨んだはずだ。
前半はチュニジアもタイトな守備を見せていて、川又には思うようにボールが収まらなかった。それでも彼らしい身体能力の高さを随所に垣間見せ、前半21分には清武弘嗣(ハノーファー)の左CKを打点の高いヘッドで合わせる。これは先制点かと思いきや、シュートはまさかのクロスバー。こういうワンチャンスを決めなければ、FWは生き残っていけない。…