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自らの首を絞める結果に――。ドルトムントが奪ったバイエルンの理想。香川が語る「3分の1の勇気」
「自分たち自身のボールポゼッションは良くなかった」
ブンデスリーガ第27節、ドルトムントはホームでバイエルンに0-1で敗れた。内容では確実に上回り、バイエルンの長所を消したドルトムント。しかし、それこそが自らの首を絞める結果となった。
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香川真司が投入された67分、ドルトムントに対してバイエルンは、現実主義者としての姿を見せていた。
香川は振り返る。
「最後のところは引いて守っていた」
ベナティア、ダンテ、ボアテングの3バックを中心に、ベルナト、ラフィーニャの左右両ウイングバックも下がる。「最後のところ」を5枚と、アロンソ、チアゴ、ローデのトリプルボランチも「引いて守っていた」。
バイエルンの3バックに、去年8月、ドルトムントに敗れたドイツ・スーパーカップの頃のような不安定さは影もない。いよいよ完成に近付いているのかもしれない。
前期の一戦ではアロンソは香川に潰されたが、反対に今日はアロンソが香川に仕事をさせなかった。
「相手も最後のところは激しく来ていましたし、そこでボールを自分が受けられなかった」
引いて固める。0-1のまま逃げ切るために、特に今季のドルトムントに対して極めて現実的な手段だった。それは同時に、実にバイエルンらしからぬ姿でもあった。ボールを保持し、敵陣でプレーし続けようとする理想はどこにもない。
ラームは振り返る。
「僕たちは良く守備をしたけど、自分たち自身のボールポゼッションは良くなかった。支配率は少なすぎたね」
ペップが振り返る。
「前半戦は信じられないぐらい難しく、後半戦はとても良く守ったが、しかしまた良くプレーしなかった」
バイエルンにとって不本意だった現実的な姿
クロップが「最初の10分間は完璧だった」と言うように、前半開始からドルトムントのアタッカー陣のプレスが上手く機能した。ワントップのオーバメヤンを先鋒に、カンプル、ロイス、ブワシュチコフスキの2列目がプレスを掛けて行く。
アロンソ、ラーム、シュバインシュタイガーのトリプルボランチには、ロイス、ギュンドアン、ベンダーが当たり、バイエルンの中盤から自由を奪った。復帰後初先発のラームに好調時のキレは欠片もない。
一方で、ロイス、オーバメヤンへのボールは、ボアテングが「完璧」に対処し続ける。アロンソを中心とするビルドアップは上手く行かなかったが、他方、バイエルンの3バックは安定したパフォーマンスを見せたことで、ドイツ・クラシコの均衡は保たれた。…