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試合後、チョウ監督に怒られた湘南MF大竹「成長した姿を見せて挨拶に行きたかった」
[4.12 J1第1ステージ第5節 湘南0-1F東京 BMWス]
悔しさの残る一戦となった。湘南ベルマーレは12日、リーグ2位のFC東京と対戦。前節は先発出場していたMF大竹洋平はベンチスタートだった。
出番が訪れたのは後半26分。「ここ数週間、調子が良いと思っていた」と話す大竹は、ベンチスタートになっても腐らずに「途中からやってやろう」という気持ちでピッチに立ったという。しかし、カウンターの応酬となっていた展開で、なかなかボールに絡めなかった。結局、F東京ユースの後輩でもあるFW武藤嘉紀に決勝ゴールを決められ、湘南は0-1で敗れた。
「全体的にバタバタして、あまりうまくボールを受けられなかった。イメージしていた試合とは、まるで違うものとなってしまいました。自分が(先発から)長く試合に出られなかったことも、出ていた時間のことも、とにかく自分の力の無さが出たことが悔しい」と唇を噛んだ。
試合後は古巣のF東京のサポーターから大きなチャントを受け、湘南のチームスタッフに促される形であいさつに向かった。しかし、この試合に賭けていたチョウ・キジェ監督に、その行為を咎められたという。
「監督も、今日の僕のプレーには満足していなかったんだと思います。だから、『応援されて喜んでるんじゃない。おまえはもう湘南の選手なんだから』と言われました。練習から自分の中では調子も良かったし、調子の良さも自分の良さも出せなかったことが悔しい。自分のプレー、成長した姿を見せて挨拶に行きたかった。ナビスコ杯、第2ステージでは、もっとちゃんとした古巣との試合をやりたい」と、悔しさを噛み締め、新たな誓いを立てた。
(取材・文 河合拓)