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R&A、女性会員受け入れ 日本ゴルフ界への影響は
1754年の設立以来、ゴルフの総本山としてルールの制定をはじめ、あらゆる面で世界のゴルフをリードしてきた英国のロイヤル・アンド・エンシェント・クラブ・オブ・セントアンドルーズ(R&A)が、初めて女性をメンバーとして迎え入れた。260年間守ってきたルールを破棄する発表に驚きを覚えると同時に、やはり……という思いが交差した。
R&Aの名誉会員に選ばれたソレンスタム。07年の全英女子オープンを前にセントアンドルーズ・オールドコースでショットを放つ=AP
男性オンリーのゴルフクラブがマスコミのはっきりしたターゲットになってから、かれこれ15年以上になる。それまでにも米ツアーでは、開催クラブは人種・性別による差別があってはならないというルールが制定され、サイプレス・ポイント・クラブが早々とペブルビーチ・ナショナルプロアマの会場から撤退したこともあった。
セントアンドルーズのオールドコースで行われた2000年全英オープンのときは、男性オンリーの会員制度にかなり批判が集まったが、クラブ側はのらりくらりと何とかかわした。ただ、同じ話題が海を渡り、マスターズ・トーナメントの会場、米オーガスタ・ナショナルGCに向けられた。
■オーガスタ、突然の女性2人入会発表
全米女性評議会のマーサ・バーク会長が先頭に立ち、マスターズを開催するオーガスタ・ナショナルに女性会員がいないのは差別であり、人権否定に当たると訴え、社会論争に発展した。同クラブは黒人の会員がいないことで批判を呼んだ過去があり、黒人の入会については90年に門戸が開かれている。
オーガスタ・ナショナルは大企業の幹部も会員に名を連ねる。「女性入会論争」はマスターズのスポンサー企業の製品不買運動などにも及び、関連する企業は状況悪化を恐れて、スポンサーから降りる事態となった。コマーシャリズムの発達した米国では考えられないことだが、マスターズは2年間、テレビ中継をCMなしで放映せざるをえなくなった。
その後、12年夏にオーガスタ・ナショナルは突然、女性2人の入会を発表。そのうち1人がコンドリーザ・ライス元国務長官で、彼女が白人でないことにも大きな意味がある。そして世論に追い詰められた末ではなく、しばらく平静が続いた後の発表だったことにオーガスタ・ナショナルの意地が感じられた。