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21日開幕の選抜高校野球、初戦から好カード目白押し 注目の対戦は?
最近2年の優勝校対決は好勝負必至
球春到来を告げる第87回選抜高校野球大会の組み合わせ抽選が13日行われ、初戦から好カードが目白押しとなった。その中から注目の5試合を紹介したい。
○第3日第3試合 浦和学院(埼玉)-龍谷大平安(京都)
最近2年の優勝校が、いきなり相まみえる初戦NO1の好カードとなった。龍谷大平安は昨年優勝の立役者の一人となった好左腕・高橋奎二投手(3年)を擁し、チームの経験値も高い。一昨年優勝の浦和学院はプロも注目する4番・山崎滉太内野手(3年)ら、昨秋の関東大会を制した伝統の強打で迎え撃ち、好勝負必至だ。
○第1日第2試合 大阪桐蔭(大阪)-東海大菅生(東京)
昨年優勝の大阪桐蔭は、かつての藤浪晋太郎、中田翔のような超高校級はいないが、昨夏の優勝を主軸としてけん引した主砲・青柳昴樹外野手(3年)、エース左腕・田中誠也(3年)らがそろい、攻守に隙がない。東海大菅生は投打ともにドラフト候補の声が強いエース右腕・勝俣翔貴投手(3年)が大黒柱となり、大会初日の番狂わせを狙う。
注目の仙台育英、優勝旗の「白河の関越え」なるか
○第4日第2試合 県岐阜商(岐阜)-松商学園(長野)
「大会NO1投手」と評判の県岐阜商・高橋純平投手(3年)が登場する。最速152キロと高校生離れした剛速球を持ち、プロからは早くも「ドラフト1位候補」とスカウトのマークを受けているほど。自身初の甲子園で全国区ととなり、この試合から一躍、スターダムに上り詰める可能性も十分だろう。
○第3日第2試合 仙台育英(宮城)-神村学園(鹿児島)
昨秋の明治神宮大会を制し、日本一となった仙台育英に注目してほしい。エース右腕・佐藤世那投手(3年)、主砲の平沢大河内野手(3年)ら投打にプロ注目のタレントをそろえ、東北勢悲願となる「優勝旗の白河の関越え」にも現実感がある。そのためにも、好打者がそろう九州の強豪・神村学園を相手に気は緩められない。
○第5日第3試合 二松学舎大付(東京)-松山東(愛媛)
3校出場する21世紀枠の中でも、メディアの注目をひときわ集めているのが松山東。選抜では最長となる82年ぶりのブランク出場もさることながら、夏目漱石の小説「坊っちゃん」のモデルとなった県内最古の進学校で、俳人の正岡子規が創部に携わったという話題性も群を抜く。夏春連続出場となった東京の強豪私学・二松学舎大付に挑む。
開幕式は21日に行われる。今年も春の聖地で、どんなドラマが生まれるのだろうか。