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自動車の安全技術「ESC(横滑り防止装置)」普及へ、体験試乗会を開催
JAF(日本自動車連盟)は23日、「ESC(横滑り防止装置)」の全車標準装備化が国土交通省から発表されたことを受け、正しい装置の理解を促すための体験型講習会を9月と10月に実施すると発表した。
今回開催される「ESC体験試乗会」は、FIA(国際自動車連盟)基金が世界の自動車クラブと展開している「Choose ESC!(ESCを選ぼう)」キャンペーンの一環として、JAFが2009年より実施。ESC製造メーカーのボッシュおよびアドヴィックスが協力している。
今年度の日程と会場は、9月3日が静岡県浜松市 交通教育センターレインボー浜中湖、10月23日が香川県坂出市 Hondaセーフティトレーニングセンターとなる。なお、参加するには普通自動車を運転可能な免許を所有し、運転歴1年以上であることが条件とのこと。定員は各会場20名、参加料は1,000円(昼食、保険料等の実費)。
「ESC体験試乗会」イメージ
また、運転実技型の交通安全講習会「セーフティトレーニング」においても、ESCの効用を学べる内容を盛り込んだ会を全国で29回開催する。日程、会場等の詳細はJAFWebサイト「地域情報」まで。
ESCは、複数のセンサーを介して、コントロールの喪失を検知し、車両の横滑りを効果的に低減させ、衝突回避に貢献する自動車安全技術。1秒間に25回、ドライバーのステアリング操作と実際の走行状況を比較し、両者に違いがあり、かつ車両が横滑りし始めた場合に、特定の車輪にブレーキをかけ、ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)と強調動作し、オーバーステアやアンダーステアの修正を図る。
国土交通省は、新型生産車については2012年10月1日(軽自動車は2014年10月1日)以降、継続生産車については2014年10月1日(同2018年10月1日)以降、ESC装備を義務づけると発表している。