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『テラスハウス』にも起用された楽曲を手がける泉まくらと大島智子、制作秘話を明かす

『テラスハウス』にも起用された楽曲を手がける泉まくらと大島智子、制作秘話を明かす

 

2012年のデビュー以来、女の子の日常を自然体の言葉で綴り、「ゆるふわラップ」という新境地を提示してシーンにインパクトを与えてきた泉まくら。2013年にはくるり主催イベント『WHOLE LOVE KYOTO』に出演、2014年にはテレビアニメ『スペース☆ダンディ』でmabanua、菅野よう子と共作の挿入歌を提供するなど話題の尽きない彼女が、4月22日、約1年半ぶりのニューアルバム『愛ならば知っている』をリリースする。

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泉まくらのミュージックビデオやCDジャケット、アーティスト写真などのビジュアルワークをずっと手がけているのが、『シブカル祭。』でも注目を集め、どこか物憂げでせつない少女のイラストレーションでアートシーンを賑わせている大島智子だ。約3年間の付き合いながら、初対談となる二人のトーク。そしてこの記事の中にあるイラストは、今回の対談のために大島が描き下ろしたもの。女の子の繊細な感性と不安定な危うさ、満たされない孤独感を鋭く描いてきた二人のコラボレーションは、『愛ならば知っている』で新しい世界へと足を踏み出した――。

■私の曲にも、大島さんの描く女の子にも、「平熱」っぽい感じがあると思うんです。人が見たら悲しく見えるかも知れないけど、当の本人は別に悲しいとは思ってなくて。(泉)

―そもそも、こうしてお二人が一緒にメディアに出られるのは珍しいことなんですよね?

泉:はい。私が福岡に住んでいるので、こうしてちゃんとお話をすること自体、今日が初めてですよね?

大島:ご飯を食べながら話したことが1度あったくらい?

泉:そうなんです、じつは。

大島:ね、うふふ(笑)。

―さっそく、お二人の作風に通じる独特の空気感が流れ出してきた気がします(笑)。そもそも、お二人のコラボレーションのきっかけは?

泉:3年ほど前、私のCDデビューが決まったときですね。イラストレーターですごくいい人がいる、と紹介していただいたのが最初でした。私のビジュアルに関するコンセプトもまだ決まってない時期だったんですけど、大島さんの作品を拝見したら、私の歌詞と大島さんの絵の世界観がぴったりで。ジャケットやMVにさせてもらうのも素敵だし、いっそのことアーティスト写真も描いていただけないかなと。それで結局、アートワークをすべてお任せすることになりました。

―大島さんの絵の世界観のどういうところに惹かれたのでしょう?

泉:ずっと見ていたいけど、見ちゃいけない感じというか……この人は、女の子を可愛く描く気がないんじゃないかって。それがすごくよかったんです。

大島:声をかけてもらってすごく嬉しかったです。最初に一緒に作ったMVは“balloon”だったんですけど、初めて曲を聴いたときにすぐあの絵が浮かんできました。

泉:あのときは、大島さんがメールで、「こんな女の子が浮かびました」というのを文章にして送ってくれたんですけど、読んだだけで震えましたね。自分が“balloon”に込めた世界が、一回り大きくなって返ってきたみたいな気がして。「私よりあの曲をわかってもらえてる!」と。

大島:当時は私もフラフラしてたから、自分の生活と重なる部分を感じたんです。そうしたら……パッとストーリーと絵が出てきちゃって。

泉:嬉しいですよね、あうんの呼吸みたいで。大島さんとは作品を通してだけのやり取りが続いていますけど、不思議と不自由を感じたことはないんですよ。大島さんのアイデアを「これは違うな」と思ったこともないし、「そういう手があったか」という離れたところもない。自分の考えられる範囲の中に大島さんがいてくれるような心強さがあります。

―お二人の表現には共通点が感じられますよね。泉さんの歌も大島さんの絵も、どこかもの悲しい。世間に馴染めなくて、静かに孤独を見つめているような。

泉:私の曲にも、大島さんの描く女の子にも、「平熱」っぽい感じがあると思うんです。人が見たら悲しく見えるかも知れないけど、当の本人は別に悲しいとは思ってなくて。もちろん幸せなわけでもないんですけど、そんなに悲しくもないっていうか……。

大島:普通。

泉:そう、普通! 普段の生活でも、普通にしてるだけで「どうしたの?」って聞かれちゃう。

大島:そう。別に辛くないのに、辛そうに思われちゃう。

■幸せは毎日感じますけど、それを表現するのは30歳を過ぎてからやりたいかな? 20代のうちはヒリヒリしていたい。(大島)

―作品も、あえて悲しさを表現しようといった意識は特になく?

泉:今回のアルバムは、初めて幸せな曲を書いてみたんですよ! “YOU”というタイトルなんですけど、泉まくら渾身のハッピーソング。でも書いてみてわかったのは、幸せな様子って、形容する言葉があまりにも少ないんですよね。本人が「幸せ」だって言葉を言わないと、幸せなのかどうか伝わりづらい。それに比べると、「悲しい」とか「寂しい」って気持ちは、すごく歌詞として表現しやすいんです。大島さんはどうですか? 絵で幸せな気持ちを表現するのって?

大島:幸せな気持ちは……別に、表現しなくてもいいやって思ってる。だって、みんなやってるし。

泉:あぁ! そうかぁ。だから大島さんの絵には「幸せ」が湧き上がってこないのか。でも、今回の『愛ならば知っている』のジャケットは、女の子がちょっと満たされてる感じがありますよね。

大島:それは……私が歳を取っちゃったからかな?(笑) 一緒にやり始めた頃と比べると、根本は変わってないけど、変わった部分はあるのかもしれないよね。

―その変わってない根本の中に、大島さんの「幸せは別に表現しなくてもいい」という気持ちがあるんですか?

大島:そうですね。幸せは毎日感じますけど、それを表現するのは……30歳を過ぎてからやりたいかな?

泉:30歳?

大島:そう、30歳を過ぎたら、高野文子の『るきさん』(1988~1992年に『Hanako』にて連載されていた漫画)みたいなものを描きたいですけど、20代のうちはヒリヒリしていたい。

泉:(大きく頷いて)わかります! 「期限」ですよね?

大島:そうそう「期限」。30代になってもヒリヒリしてるのは嫌だから。

―ここまでのお話でも、お二人の表現の共通項がいくつも見えましたが、一番の共通点は、女子ならではの感性が輝いていることだと思うんです。ご自分の「女」の部分を作品に出そうと意識しますか?

泉:音楽に限らず、「女だから」「男だから」という話は出てきますけど……わけて考えるほうが難しいですよね。だって、男になったことがないから。ただ、「女だから、こういう言葉遣いをすれば印象深くなるだろう」とか、「女だから、これは歌わないようにしよう」というような選択をしたことはないです。

―大島さんの絵柄はとても繊細で、乙女っぽさが出ているように感じますが、「女の子らしさ」は意識されています?

大島:最初は意識してなかったんですけど、私が描く絵に対して、みんなから「女子って感じが出てるよね」と言われるので、わざと女の子らしさを描くことは意識しているかも。

泉:そうですよね、私が初めて見た頃の大島さんの絵には、もっと印象的な男の子がいた気がする。だけど最近の大島さんが描く男の子は、同じ作品の中にいる女の子を描くために登場してるだけって感じがします。

大島:そう、男の子は脇役でしかないですね。

泉:でも、主役の女の子を可愛く描いてあげようとも思わない?

大島:うん。女の子は可愛いと思うけど、絵では可愛くはしないかな。

■日本国憲法に「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」とあるのを知り、「この言葉すごい!」と思って、絵のテーマにしようと決めたんです。(大島)

―というお話を聞くと、お二人の作風がどう育まれていったのかが気になります。泉さんは、10代の頃から今のような音楽をやられていたんですか?

泉:いえ、全然。吹奏楽部だったので楽器はやっていましたけど、今の表現とは全く違いますね。どちらかというと、小説を書いていたことのほうが、今に繋がっているかも?

―それはどんな小説ですか?

泉:20歳前後の男の子と女の子が出てきて……すごく日常的なお話でしたね。誰もとくに悲しまないし、幸せにもならない。恋愛話でもないし。

大島:どんな話なのか気になりますね(笑)。もう書いてないんですか?

泉:また書きたいとは思ってるんですけど……そのときは、挿絵を大島さんに描いてもらいたいな。

大島:私は、自分の漫画の原作を、まくらさんに書いてほしいと思ってるんですよ。アルバムのアートワークを描くとき、まくらさんがメールで「LINEをやっててコメントを削除してる女の子を描いてほしい」とか、かなり具体的な指示をくれるんですよ。その文章がもう小説。だから、それを原作にしたいなって。

―もし本格的に漫画原作を書くとしたら、どんなお話がいいですかね?

大島:オチはなくていいかな。あくまで「平熱」なもの。

泉:確かに、大島さんの描く女の子って、何か特別な動きをしている絵じゃなくても、見る人が意味を考えちゃう力があるから。あえてストーリーはいらないと思う。「この子、今どんな気持ちなんだろう?」とか、「バイト終わって帰ってきたところなのかな?」とか、「お腹空いてそう」とか。こっちが読み取りたくなる表情をしてるんですよね。詞を書いている私からすると、絵って不思議なんですよ。言葉を使わないで表現するって、どんな気分なんだろうって思う。

大島:……何も考えてない(苦笑)。

泉:考えてないんだ。そこがすごいですよね。

―大島さんはずっと今の絵柄なんですか?

大島:中学生くらいで急に変わったんですよ。それまでは奈良美智さん(美術家。にらみつけるような目の女の子のモチーフにした作品を描く)が好きだったから、可愛らしいキャラクターを描いてました。でも、中学2年生くらいで、急に嫌になっちゃったんです。奈良さんのパクリみたいだなって。それでしばらく何も描かないって決めて、1週間後にペンを持ったら……こうなりました(笑)。今よりずっと下手くそでしたけど。

泉:いきなりですか!? しかもそれが今まで続いているんですよね。

大島:そう。続いてるのは……クラスメートがいいって言ってくれたからかな? それからずっと絵柄は変わらないんですけど、サブカルっぽいテーマのイラストを描いていて、しばらく経ってから今のような日常的なテーマを描くようになりました。

泉:何かきっかけがあったんですか?

大島:大学生のとき、日本国憲法の第25条に「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」とあるのを知り、「この言葉すごい!」と思って、絵のテーマにしようと決めたんです。健康で文化的な生活って、つまりは普通の日常だなって。

■昔の私は、周りの人が認めてくれることをやっていれば「生きてていいんだ」って思えるから、人の言うことにずっと流されながら絵を描いてきたんです。(大島)

―大島さん作品が注目を集めたきっかけのひとつにGIFアニメーション作品がありましたよね。

大島:あれはただ、なんとなく作ったGIFアニメをTumblrに上げたら、すごい数のリブログされたから、「あぁ、じゃあこれを続けてみようかな」と思っただけなんです。昔の私は、「自分は生きちゃいけない」と思ってたから、周囲に対してすごく依存的で……周りの人が認めてくれることをやっていれば「生きてていいんだ」って思えて、人の言うことにずっと流されながら絵を描いてきました。でも、依存してても楽しくないとわかったから、いろんなことをやめて。GIFアニメも楽しいと思って作ってたわけじゃないから、今はやらなくなりました。

泉:じつは、私もそうでした。自分の喜びとか、自分が何になら熱を持てるのかがさっぱりわからなくて、ちょっと誰かに「そんなことしちゃダメだよ」と言われたら、「はーい」と言ってすぐやめるような人間だった。そんな自分を変えたくて、作ったのがデビューアルバムの『卒業と、それまでのうとうと』でした。「生きるということ」を、地に足をつけて取り戻したかったんです。

―音楽を作ることで、泉さんはどう変わりました?

泉:音楽を続けていくうちに、「生きるってことは日常を淡々とこなすことなんだな」と思えるようになったんです。朝起きて、歯を磨いて、外に出て、家に帰る。それができることのじんわりした喜びを表現したいんですよね。話を聞いていて思ったのは、大島さんも、女の子の日常を描くことで自分の日常を取り戻して、幸せを感じるようになっていったんじゃないかな?

大島:うん、そう。

泉:だから、似たようなときに私と大島さんが出会ったから、一緒にちょっとずつ幸せを取り戻しながら、大人になっていけてるのかな。私もずっと「自分は幸せになれない」って思ってるんですけど、ある偉人が、「幸せになれない人は、自分が幸せになれないと思い込んでいる人だ」みたいなことを言ってて、すごく納得して。だからといって、急に変われはしないんですけど……でも、幸せも悲しみも、無理して自分に引き寄せるものじゃなくて、いつも自分の周りにぼやっとただあるものなんだって思えるようになれました。

■「愛」というのは、自分の中の本当の答えというイメージなんです。他の人がどう思おうと、自分の中の真実は変わらない。(泉)

―そんな一緒に大人になっていっているお二人の今が、泉さんの最新アルバム『愛ならば知っている』に詰め込まれているんですね。今回のジャケット、先ほど泉さんはこの女の子が「ちょっと満たされてる感じに見える」とおっしゃっていましたが?

泉:大島さんは、満たされている子のつもりで描きました?

大島:いや、私の中では、この子はまだちょっと可哀想なイマドキの女の子ですね(苦笑)。女子会帰りなんだけど、あまり楽しめなくてひとりで疲れてる……というイメージで描きました。

―「女子会帰り」が裏テーマだとは面白いですね。そして音楽としては、今回「愛」をテーマにされていますよね。タイトルの『愛ならば知っている』も、いろんな風に捉えることのできる、すごく強い言葉ですね。

泉:じつは、最初はもっと意味のない言葉にしようと考えていました。私の歌は今まで、「歌詞に共感します」と言われることが多いんですけど、共感とか共有のために曲を作ることが、ちょっと怖くなってしまって……そこから逃げたくなったんですよね。でも、愛にまつわる曲を作り続けていくうちに、考えが変わっていった。ここで言う「愛」というのは、自分の中の本当の答えというイメージなんです。他の人がどう思おうと、自分の中の真実は変わらない、どう捉えられても構わないんだ、という気持ちを込めて、『愛ならば知っている』と言い切るタイトルにしました。

―表題曲の“愛ならば知っている”も、とても衝撃的なナンバーですね。メロディーもトラックもなく、詞のリーディングになっている。

大島:聴いてビックリしました。でもすごくかっこいい。今回のアルバムは、そういう衝撃的な曲があっても、今までと違って悲しい感じがないんですよね。ほんと「平熱」を感じるから、聴きながら家事がはかどるアルバムだなって思います。

―家事がはかどる?

大島:かっこいい音楽とかを聴くと、自分の意識がすごく遠くにいっちゃう感じがするんですけど、まくらさんの作るものは自分の傍にいて、ちゃんと生活に馴染んでくれるんですよ。

泉:それって、たぶん、今までよりちゃんと音楽を作ってみたからなんですよ。声も音としてイメージしながら作っていったので、歌が音楽の一部にちゃんとなってる。だから、聴きやすいのかなって思います。音楽的なチャレンジもしながら、1曲1曲がちゃんと今までよりアップデートした実感もありますね。

―泉さんの音楽は「ゆるふわラップ」と称されることが多いですが、ラップの枠を超えた歌の魅力がありますね。過去の作品と並べてみると、今回は、起承転結でいえば「転」のアルバムかなと。

泉:そうかも知れない!

大島:ビジュアルも、今までにないテイストなんですよ。曲を聴いて、可愛いパステルカラーはもう似合わないなと思ったんです。「ゆるふわ」な感じも全然ないし。

泉:やっぱり大人になったんだ!(笑)

大島:ふふふ、そうかも。

泉:大島さんは、ほんとに私のことよくわかってくれている。これからもずっと一緒にもの作りを続けていきたいな。

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