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チームの垣根を越えた合同自主トレの悪影響か? 藤浪晋太郎がキャンプ調整失敗で開幕危機
キャンプ終盤のプロ野球関係のニュースは、古巣チームの広島カープへ復帰した黒田一色と言っても過言ではなかった。
推定21億円の年俸を蹴って帰還した漢気は、普段から野球にあまり関心のない老若男女の関心も集めた。広島の若手投手も「体調管理などを教えてほしい」と、黒田門下生と化したほどだ。
しかし、黒田に熱視線を送っているのは、チーム内の選手やファンだけではない。北海道日本ハムファイターズの大谷翔平(21)もその一人だ。
「インコースのツーシームは見てみたいですね。なかなか投げられないボールですし、テレビで見ていても、スゴイと思っていました」
大谷は黒田の著書『クオリティピッチング』(KKベストセラーズ)の愛読者でもある。いずれ、大谷は打者として、黒田の投球を体感できるだろう。
「大谷はツーシームの勉強をしているんです。まだ実戦で使えるレベルではありませんが、オールスター戦などで直接指導を仰ぐこともあるかもしれません」(球界関係者)
他球団のエースやレジェンドを崇拝するケースはほかにもある。
藤浪晋太郎(20=阪神タイガース)も広島の前田健太(26)と共に自主トレを行った。メンタル面を含めた前田の体調管理はもちろんだが、投げる瞬間だけに力を入れる『脱力投法』を習得したいとし、アドバイスを求めていた。だが、いまのところ結果は出ていない。
「藤浪はピリッとしません。21日のDeNA戦では3回4失点で、悪癖の立ち上がり悪さに加え、ストレートのキレもイマイチでした」(スポーツ紙記者)
まだシーズンは始まっていないが、藤浪の不振を予想する声はキャンプ序盤から聞かれた。阪神のキャンプ序盤と言えば、チームのレジェンドである江夏豊氏(66)が臨時コーチを務めて話題になっていた。
その江夏氏は藤浪の投球練習を見て、「腕の振りが素晴らしい」と褒めつつも、「この腕の振りが長所だが、将来の成長を止める短所にも成り兼ねない。下半身をしっかり使った投げ方を…」と、大エースならではの苦言も呈していた。
江夏氏の眼には、いまの藤浪に必要なのは『脱力投法』ではなく、将来を見据えた下半身強化と映ったようだ。
「藤浪がピリッとしないままシーズンに入るようなことになれば、阪神は一大事ですよ。タダでさえ先発の頭数が足らないのに、藤浪で試合を落とすようなことが続けば、チーム80周年のシーズンは台無しです」(同)
大谷と藤浪は両者ともに開幕投手候補だ。古参のプロ野球解説者がこう言う。
「他球団の選手と自主トレで仲よくするのは、いかがなものか…。実績のある先輩に学び、真似をすることは悪いことではないが、ペナントレースを争うライバル同士なのだから考えるべきではないか」
大谷や藤浪だけではなく、各選手に他球団選手はライバルだという意識が希薄になりつつある。「技術、情報は共有するとしても、結果で勝負しよう」のスポーツマンシップによるものだとしても、見方を変えれば自分たちのチームにお手本となる先輩がいないと言っているのと同じだ。
技術の共有や尊敬が馴れ合いとなり、悪影響の連鎖を生んではいないだろうか?