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塾関係者の接待にも流用 大阪桐蔭「5億円裏金」“闇の使途”
大阪桐蔭中・高の「裏金問題」の闇は深い。教材費などの余剰金を隠し口座にプールし、この10年で少なくとも1億円以上を不正流用。裏金は総額5億円に上るという。
同校幹部らの飲み食いなどに充てられ、毎月数十万円が幹部の個人口座に振り込まれていたというが、気になるのは、塾関係者を接待する“渉外活動”にも流用されていたという点だ。
「尾木ママ」こと教育評論家の尾木直樹氏も、25日付の自身のブログで〈生徒募集の営業活動に使ったらしい私立高校のやり方 ちっとも珍しくありませんよ〉などとつづり、ネット上で物議を醸している。
大阪桐蔭は「氷山の一角」というわけで、裏金を使っているかどうかは別にして、私立高はどこも、優秀な生徒獲得に躍起らしい。
少子化時代を生き残るには、スポーツか進学率で実績を挙げ、学校の知名度を上げるしかないからだ。大阪府内の私立高関係者がこう言う。
「週刊誌を見ても分かる通り、東大、京大の合格者数でその高校の“格”が決まる。東大、京大を狙える優秀な生徒のデータは、今は進学塾が握っています。そうしたできる子の情報を流してもらって、とりあえず受験してもらい、超一流高に合格できなかった時に、第2志望として入学してもらう。青田買いするために塾関係者を接待する。業界の常識です。大抵の私立高には『入試広報』という名の接待攻勢をかける“営業マン”が4人ほどいる。その多くは公立中の元校長です」
大阪桐蔭に限らず、渉外活動のための裏金づくりが欠かせない、ということらしい。別の私立高関係者はこう言う。
「ウチでは塾の中堅クラスの職員で1回10万円、幹部以上なら20万円飲み食いさせる。それを季節ごとに年4回、接待します。中には、塾の元職員を教員として受け入れる高校もあるほど。“天下り”先というわけです。それほど塾と高校はズブズブの関係なのです」
実際、大阪桐蔭高の京大合格者数は十数年前に1ケタ台だったのが、最近は40人を超えている。そういえば、違法献金疑惑に揺れる下村文科相はもともと塾経営者で、例の「博友会」は塾関係者の集まりだ。まさかとは思うが……。