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得点感覚の回復に向けた第一歩…新体制での自身初ゴールを狙う香川真司
前日練習を行うMF香川真司 [写真]=兼子愼一郎
文=元川悦子
23日に大分市内でスタートしたヴァイッド・ハリルホジッチ新監督率いる新生・日本代表の強化合宿も瞬く間に1週間が経過。残すところ31日のウズベキスタン戦のみとなった。初陣2連戦の集大成となる一戦に向け、日本代表は30日夕方、試合会場となる東京スタジアムで最終調整を実施。負傷の酒井宏樹(ハノーファー)を除く選手たちが約1時間半のトレーニングを消化した。
メニューは26日のチュニジア戦前日練習とほぼ同じ流れ。ランニングから、もも上げ走などのアップ、タテを意識したパスワークの確認、ハーフコートでの12対12+GKと進んでいき、最後にFW、MF、DFと分かれたポジション別練習で締める形だった。
ゲーム形式の12対12+GKは、4つのミニゴールを4人のGKが守った前回とはやり方が微妙に違っていた。ハリルホジッチ監督が前日会見で「明日のメンバーは1試合目と全く違う、リスクが少しありすぎるかなと思うが、ほとんどの選手を使おうと思っている」と語ったように、チュニジア戦からメンバーが一変するのは確実。となれば、赤ビブス組に入っていた西川周作(浦和レッズ)、昌子源、柴崎岳(ともに鹿島アントラーズ)、香川真司(ドルトムント)、本田圭佑(ミラン)らが先発候補と見ていいだろう。
現段階での予想スタメンは西川、DFは右サイドが酒井高徳(シュトゥットガルト)、左サイドが太田宏介(FC東京)、センターバックは昌子、水本裕貴(サンフレッチェ広島)、森重真人(FC東京)のいずれかだろう。ボランチも柴崎、青山敏弘(広島)、今野泰幸(ガンバ大阪)のうち2人が出る模様。今野がケガ上がりであるため、柴崎と青山という攻撃的なコンビで行く可能性が高そうだ。2列目は本田が右、乾貴士(フランクフルト)が左、香川が真ん中、FWは岡崎慎司(マインツ)か大迫勇也(ケルン)のどちらかになりそうだ。
いずれにせよ、香川の先発はほぼ確実。本人もウズベキスタンというアジア屈指の強敵相手にドルトムント流の「ゲーゲンプレッシング」を実践し、ボールを奪って素早い切り替えから果敢に前線へ飛び出し、点を取りに行く意識を日に日に強めている。
「ウズベキスタンには前回ホームで負けてますし、すごくいいチームなので、前半からどれだけ戦えるか。前後半通して勝ち切ることは大事ですけど、最初のところでしっかりと先制点だったり、試合のペースをしっかり取れるようにしていきたいなと思います。やはりこの試合で大事なのは、相手のプレスがかかった中で攻撃の連動性を出せるか。3枚4枚がうまく意思疎通できたらいい攻撃を作れると思うんで、それを意識してやっていきたいなと。僕自身の得点は、ペナの中でいかにボールを受けるかだと思う。そういう意味ではサイドの選手やボランチのサポートや連携がないと難しい。ゴール前に入って行って前向きな状況でスピードに乗れてボールを受けられれば、より自分の形が作りやすい。そういうポジショニングと動き出しをしていきたい」と、香川は1月のアジアカップのヨルダン戦(メルボルン)以来となる代表ゴールを虎視眈々と狙っていくつもりだ。
香川はウズベキスタンと過去3度の対戦経験があるが、最初の2009年6月に行われたアウェー戦(タシケント)はベンチ外の屈辱を味わっている。この試合は岡田武史監督(現FC今治代表)率いる日本代表が2010年の南アフリカ・ワールドカップ出場を決めた歴史的一戦だったが、香川はスタンドから岡崎の決勝点を黙って見つめているしかなかった。その後の2度の対戦も1分1敗と勝利体験はない。ゆえに、自らのゴールでチームと新指揮官に白星をプレゼントしなければならないのだ。
最後のMF陣でのミドルシュート練習では他の誰よりも鋭いシュートを決めていた香川。「練習では入っても、試合で入んなきゃ意味ないですし、得点感覚っていうのは、結果残し続けていくしかないんで。次の試合で取って、また次取ってっていう流れを作れるようにしていきたい」と本人もかつてドルトムントで見せたようなゴール量産態勢を再構築したいと考えている。その大きな布石をこの一戦で作ってほしいものだ。
本記事は「サッカーキング」から提供を受けております。
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