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早稲田高から慶大へ合格者急増のワケ 東大などの併願先か
早稲田大、慶応義塾大の高校別合格者数が明らかになった。34年連続で東大の首位になった開成が、私大の雄でもぶっちぎりのトップに。早大では湘南、西など公立校が奮闘し、慶大では豊島岡女子学園、女子学院と女子校の躍進が目立った。早大の系属校である早稲田から慶大への合格者が急増する“異変”も起きた。難関私大受験の現状を徹底分析する。
教育情報会社「大学通信」によると、早大の合格者は1位が開成、2位が湘南、3位が西となり、トップ3のうち公立校が2校を占めた。昨年と比較すると、湘南(150人→187人)、西(142人→186人)ともに、合格者を増幅させた形だ。
大学通信の安田賢治ゼネラルマネジャーは「今年の卒業生は2008年のリーマン・ショック直後の09年に中学受験を迎えた学年。不況の影響を受け、私立の中高一貫校の受験を諦め、優秀な生徒が公立に流れた可能性がある」と指摘する。
早大の合格者が昨年より倍近く伸びたのは、開智(76人→140人)と、頌栄女子学院(48人→108人)だ。
中高一貫校の頌栄女子学院は近年、進学実績が着実に伸びており、今年は慶大の合格者も昨年の44人から64人に増えた。
「入学生のうち約2割が帰国生で、活発な帰国生に影響され、中1から英語を一生懸命学ぶ生徒が多い。現在は2人に1人が、国公立や早慶上智など第1志望に現役で合格している」と進路指導の担当者は話す。
女子校の躍進が著しいのは慶大だ。昨年はトップ10に入った女子校はゼロだったが、今年は8位に豊島岡女子学園(98人)、9位に女子学院(97人)と2校がランクイン。そして12位に桜蔭(94人)が続いた。
3校は、東大合格者数でも上位に食い込む女子校屈指の進学校。安田氏は、「豊島岡女子学園は理系に強い女子校として有名で、他の2校も国公立の志望者が多い。慶大の入試科目は国語がなく小論文で、記述が多い国公立の2次試験と親和性があるため、併願者が多い」と解説する。
注目なのは、慶大に97人が合格した早稲田だ。昨年の42人と比べて2・3倍と急増した。
進学校としての歴史をもつ早稲田は中高一貫校で1979年に早大の系属校となり、現在は約半数が早大に推薦入学する。ここ数年は慶大の合格者のうち3割程度が慶大に進学しているが、なぜ“ライバル大”への合格者が増えたのか。
安田氏は、「早稲田は外部受験で国公立や医学部系を目指す生徒が多く、東大の合格者数も伸びている。慶大が併願先として狙われているのだろう」と分析。「推薦で早大に入れるし、やる気があれば難関の国公立を目指せるため、中学受験業界では“究極の学校”といわれている」
進学実績のある高校が如実にランクに表れている。2015/3/24 16:56 更新