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小池百合子元環境相、「我が家が発電所になり、東京電力に売っている」
環境ビジネスウィメン主催、環境省共催のイベント「SUPER COOLBIZ 2011 節電技トークショー」が15日、東京・銀座のプランタン銀座で開催された。
「SUPER COOLBIZ 2011 節電技トークショー」を主催した環境ビジネスウィメンのメンバー。小池元環境相は同法人の顧問も務めている
1日のキックオフイベントに続く「SUPER COOLBIZ 2011」第2弾として行われた同イベントでは、小池百合子元環境相らが登壇。「実践! スーパークールビズ」をテーマにトークを展開した。
「エコだハウス」について説明する小池元環境相。4月は8,389円の黒字、5月は1万4,313円の黒字になったという
「オフィスなどの環境を変える目的で始めたクールビズですが、今年は福島第一原発事故を経て、さらなる電力不足が見込まれ、6月1日から『スーパークールビズ』が始まっています。そこで、クールビズより大きな観点から、ライフスタイルそのものもクールビズにしていくべきではないかと考えました」と小池氏はコメント。具体的な取り組みとして、練馬区に新築された自宅「エコだハウス」を紹介した。
「太陽光発電を取り入れ、暑さ寒さを防ぐためにペアガラスを導入しました。最近注目のLEDの照明を使う一方、まだ日本では注目されていない地中熱も、建設時からコンセプトに入っていました」と概要を説明した小池氏。他にガソリンの要らない電気自動車を買い、地震などの緊急時に備えてカセットコンロも購入、つる性に植物(ヘチマ、ゴーヤ、アサガオなど)よる"グリーンカーテン"と、徹底してエコな家にこだわったという。
電力を作り、電力の浪費も防ぐ生活は大きな効果を発揮した様子。「3月は私が2,500円ほど出費しましたが、4月と5月は黒字で、5月の電気請求額にはたったの4,000円足らず。いまや私は"節電王"と言ってもいいのではないかと思います(笑)」と小池氏は話し、「エコキュート(給湯機器)や電気自動車の充電などは、すべて電気代が安くなる夜に回し、昼間は太陽光発電を活用しました。制度と技術のアドバンテージを駆使した結果、なんと我が家は"発電所"になり、東京電力に売っていることになるわけです」とアピールした。
イベントでは、「節電の常識・非常識」「身体からのスーパークールビズ」をテーマにしたトークも行われたほか、プランタン銀座の「クールビューティースタイル」(女性がオフィスで快適に過ごせるファッション)も紹介された。
「クールビューティースタイル」を提案するプランタン銀座では、冷却効果のあるハイテク素材を使用した商品など、涼しさを感じさせるコーディネートスタイルを提案。本館7階には「ゆかたブティック」がオープンし、1,000着のゆかたと500点の小物がそろうという
「クールビューティースタイル」に合わせたヘアアップスタイルの実演も行われた
ブルーのスパークリングワインや、体の熱を冷ます作用のある野菜で作ったピクルスなど、味覚で涼感を得られる商品も
プランタン銀座の本館屋上には、福島県南相馬市で育てられたゴーヤの苗を使ってのグリーカーテンが作られるという
小池元環境相は今夏の節電への取り組みに関して、「この夏は"心・技・体"の武道の考え方が必要。"心"は『もったいない』の意識を高めること。"技"はLED電球や環境に優れたエアコンなどの技術。"体"は制度。これら"心・技・体"をまとめて考えることが、今夏の電力不足に限らず、資源に恵まれない日本で暮らす上でのコンセプトになると思います」と述べた。