仕事で役立つ人気ビジネスアプリおすすめ!
[PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
The Healthy-Healthy (40) 結局のところ、塩の摂りすぎは体にいいのか、それとも悪いのか?
「塩」といえば近年では「悪そのもの」。過剰摂取は「百害あって一利なし」とまで言われていますが、その信憑性はいかに!!!、結局のところ「塩」って体にいいの?、それとも悪いの?……今回はその疑問への新定義です。
"the Journal of the American Medical Association(ジャーナル・オブ・アメリカン・メディカル・アソシエーション)"と言えばアメリカの医学界で最も権威のある学会誌として有名ですが、その雑誌の今月号に記載されたのが、"too much salt might not raise the risk of cardiovascular disease complications after all. Making matters even more confusing, death rates appeared to be higher in those with lower sodium levels"「塩は多く(多すぎるほど)摂っても、心血管疾患合併症のリスクが高まるという可能性は低い。それどころか血中のナトリウムレベルが低い人の方が死亡率が高い」といった内容。
「塩の摂取量」が即健康に繋がり、心臓疾患にも影響すると洗脳されているわたしたち現代人にとって、この発表は正に驚き。「塩大好き人間」には朗報でしょうが、そう言われてもそう簡単には受け入れがたいと思うのが一般的意見なのでは……。
今回の結果を引き出した実験は、60歳までの健康で血圧正常、肥満体型ではないヨーロッパ人で「白人」の男女3,681人を対象に8年に渡り行われたもの。その結果結論づけられたのが、ナトリウムを多く摂ったとしても、それが"hypertension"「高血圧」にも、"dying of a heart attack or stroke"「心臓麻痺や発作での死」にも、直接は影響しないということ。
そして、驚くのがこの実験中:
"Slightly more than 6 percent of the participants had a heart attack, stroke, or other cardiovascular emergency during the study, roughly one-third of which were fatal."とあるように、「被験者の約6%強が何らかの心臓疾患になり、その内の約三分の一が致命的なもの」。しかし"Those who consumed the least salt had a 56 percent higher risk of death from a heart attack or stroke compared with those who had the highest consumption, even after controlling for obesity, cholesterol, smoking, diabetes, and other risk factors."「被験者全員の肥満やコレステロール値、喫煙、糖尿病や他の疾患など十分管理されていたにも関わらず、もっとも塩の摂取が少なかった人たちの方が塩を多く摂っていた人たちより心臓発作を起こしたり死亡したりした確率が56%も高かった」ということなんです。
しかしながら「黒人」の方が「白人」より、「高血圧の人」の方が「血圧正常な人」より、そして「太っている(肥満な)人の方が「やせている(肥満ではない)人」より、塩(ナトリウム)には悪影響を受けやすいということは周知の事実。今回のように「健康で、白人で、血圧正常、肥満ではない」といった偏った被験者だけを対象にした実験では、真の評価とは言えないという意見も多いようです。
でも今回紹介する記事は、一概に「塩は悪」と決めつけることの方が危険だと警告しています。世界中には健康で血圧も正常、且つ、肥満でないという人たちも、またそうでない人たちもいるわけで「塩は悪」「塩は善」といった決めつけはせず、健康ならそれなりの量の塩も恐れずに摂った方が良いのかも……。
皆さんもこれを機に、自身の体調を考慮した上で「塩の摂取」を考え直してはいかがでしょう……!?
今回のURLは2つ、Go ahead, shake it? We may be wrong about salt - Health - Diet and nutrition - msnbc.com、Huh? Low-salt diet ups risk of fatal heart attack? - CNN.com。
興味がある方は是非チェックしてみてください。
英語ワンポイント:英語で「塩」と言えば"salt"ですが、最近では塩の含有を表すときに「ナトリウム」といった言葉もよく使われます。こちらは英語では"natrium"とも言いますが"sodium"と言う方が一般的です。
ではまた次回。