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「ああこれはいい銃だよ。20人の子どもを一瞬にして撃ちぬいたんだ」。米ニューヨークにオープンした銃を売らない銃ショップ

 「ああこれはいい銃だよ。20人の子どもを一瞬にして撃ちぬいたんだ」。米ニューヨークにオープンした銃を売らない銃ショップ

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  米ニューヨーク、マンハッタンのロウアーイーストサイドで突如銃ショップがオープンした。この銃ショップ、見かけは普通の銃ショップだが、銃を求めて店に入った顧客のほとんどは銃を買うことなく出ていくという。
  その理由はセールストークにある。店長に銃を見せてくれと頼むとこんな感じの説明が返ってくる。
  「このリボルバー(回転式拳銃)は銃の中でも特に扱いが簡単で、一番人気がある。これは、22口径で約15センチだ」。そして、さらに説明は続く。「5歳の男の子がこの銃を使って、生後9ヵ月の弟を死亡させた。その子は両親の寝室で銃を見つけると、室内の柵の中にいた弟に向けて発砲。弟の頭をぶち抜いたんだ。」
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 Guns With History
  他の銃販売店ではおそらく聞くことのない、この気が滅入るような率直なセールストークは、「アメリカでの銃による暴力を防ぐこと」をモットーとしたNPO団体、ステート・ユナイテッド・ツー・プリベント・ガン・バイオレンス(States United To Prevent Gun VIolence)の狙い通りだった。彼らは、アメリカ国内で一番銃規制の強い都市として知られるマンハッタンに偽の銃販売店を開いたのだ。
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  「私たちの目的は人々の関心を高めることです。」と話すのは、銃に反対するニューヨーカー団体(New Yorkers Against Gun Violence)のトップ、レア・ガン・バレットさんだ。「銃を所持している人は、銃を持つことで自分や家族の身を守れる、安全性が確保できると言います。しかし、殺人、自殺、家庭内暴力の観点から見ると、銃が家にあるということは安全どころか危険性を増やしているだけなんです。」
  昨年の秋の世論調査では、アメリカ国民の半分以下しか銃規制の強化を支持していない事が判明した。これではいけない、と思ったバレットさんたちは国民の意識を変えるために、偽の銃販売店や銃を販売するウェブサイトを作ったりするアイデアを思いついたという。
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  通常、民衆の関心を集めたり、主張を呼びかけるためによく行われるのはイベントやキャンペーンなどだ。しかし今回、彼らは全く違う観点から攻めてみようと決めた。それが、隠しカメラがたくさん付けられた偽の販売店という、前代未聞の社会的実験だった。
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  バレットさんによると、この実験の対象者は主に銃を所持している親たちだという。…

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