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『くちびるに歌を』で難しい役柄を熱演! 注目女優・恒松祐里さんインタビュー

『くちびるに歌を』で難しい役柄を熱演! 注目女優・恒松祐里さんインタビュー 

 今 負けそうで 泣きそうで 消えてしまいそうな僕は 誰の言葉を信じ歩けばいいの―。アンジェラ・アキの名曲「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」をモチーフに生まれた同名小説を、新垣結衣さん主演で映画化した『くちびるに歌を』。公開前から「心が震えた」「合唱シーンが圧巻」など、評判高い本作がいよいよ2月28日より公開となります。

 

 『くちびるに歌を』は、天才ピアニストと噂される臨時教師が、長崎・五島列島の中学校合唱部を舞台に、様々な悩みや葛藤を持つ15歳の生徒と向き合いながら自身も変化していくというストーリー。『ソラニン』『ホットロード』の三木孝浩監督による透明感ある映像美も見所です。

 

 本作の重要なキャラクター・仲村ナズナを演じたのは、女優の恒松祐里さん。家庭の問題に傷つき、新垣さん演じる臨時教師・柏木と反発しながらも絆を深めて行く少女を、等身大でみずみずしく表現しています。子役としてデビューし、ドラマ『「家族ゲーム』」など話題作に次々出演している恒松さん。今回は映画について、今後の目標について色々とお話を伺ってきました。

 

 ―『くちびるに歌を』とても面白く観させていただきました。特に最後の合唱シーンは鳥肌がすごかったです。

 

 恒松:私を含め生徒役の皆は半年間みっちり合唱練習をして挑んだので、本当のクラスメイトの様な絆が生まれました。原作や脚本を読んで、合唱シーンが一番盛り上がるお話だと思った反面、それを映像にするのはとても大変だろうなと。なので映画が完成して、合唱シーンを観た時には私自身も感動で鳥肌が止まりませんでした。

 

 ―生徒役の皆さんは長崎・五島列島で撮影合宿を行ったそうですね。

 

 恒松:そうなんです。合唱の練習も一緒、撮影でもずっと一緒でとても仲良しになりました。クランクアップした後お別れするのが辛くて……。

 

 ―私も昨年五島列島に行く用事があったのですが、自然が本当に美しい場所ですよね。

 

 恒松:海がとってもキレイですよね! そして、丘の上で歌うシーンがありますが、丘からの景色も素晴らしいんです。島中、特に丘や坂道を歩き回って、ゼエゼエ大変な部分はあったのですが、頑張った甲斐があった絶景でした。
 
 ―少しはオフの時間もあったのでしょうか?

 

 ―少し遊ぶ時間もありましたか?

 

 恒松:はい! オフの時間に皆で海に入ったり。後はご飯が美味しくて楽しみでしたね。でも、撮影中に体調を崩したらいけないという理由で“生もの禁止令”が出ていて。…隣のテーブルで大人達がお刺身を食べているのを「大人だけずるいよね~!」って言って、こっそり奪ったりしていました(笑)。
 

 ―五島列島のお魚とっても美味しかったですよ! 食べれなかったのは可哀想です(笑)。

 

 恒松:悲しくなっちゃうので、言わないでください(笑)。

 

 ―恒松さん演じるナズナは、家族関係の問題で傷ついていて。その事がきっかけで物語も大きく変化しますが、恒松さんの真っすぐな眼差しがとても役柄に合っていて。監督からは演技について何かオーダーはありましたか?

 

 恒松:三木監督はオーディションの時からとても優しくて、「こうして欲しい、ああして欲しい」と細かく指導される事はありませんでした。でも、あたり前の事ではありますが、監督の中でどういう映像にするのか、シーンにするのかが頭にしっかり入っているので、現場での指示がすごくテキパキしているんですよ。柔らかい雰囲気なのにビシっと決めるというか。後は、柏木先生の心を動かす役なので、ナズナの純粋さをとても大事にしていきました。

 

 ナズナという役については、台本をいただいた時「あ、出番がたくさんある!」って嬉しかった反面、緊張もありました。私はナズナの様な悩みは持っていないですが、ナズナと同い年なので、色々な悩みがあってもどかしく感じている気持ちは分かるんです。それは、映画を観てくださる方も同じで、生活している環境や年代が全く違っても、昔を思い出したり、自分の悩みと照らし合わせる事が出来ると思います。

 

 ―私も15歳の倍生きていますが、ああ、昔ってこうだったよなって懐かしく思いつつ。でも、15歳の時に思っていた事と今も本質は変わらなかったり、色々考えるきっかけになる映画でした。

 

 恒松:そう言っていただけると嬉しいです。撮影は最初のシーンから順番に撮っていったので、映画の最後の方で私がクラスメイトの皆や柏木先生に励まされるシーンは、これまでの苦労や楽しかった事を思い出して泣きそうになってしまって。そんな皆の感情がいっぱいつまったこの映画を楽しんでいただきたいです。

 

 ―恒松さんは実際に15歳で、これからの夢、やりたい事がたくさんあると思います。まず、今年の目標を教えていただけますか?

 

 恒松:日本の3割の人に恒松祐里の事を知ってもらいたいです。あ、3割だとちょっと多いですかね?(笑)まずは1割! 皆さんに顔を覚えていただく様に演技のお仕事を頑張りたいです。

 

 ―この映画を観た人は絶対、恒松さんに注目する事間違い無しだと思いますよ。…今日はありがとうございました!
 

 『くちびるに歌を』
 
 【出演】新垣結衣、 木村文乃、桐谷健太、恒松祐里、下田翔大、葵わかな、柴田杏花、
 
 山口まゆ、佐野勇斗、室井響、渡辺大知、眞島秀和
 
 石田ひかり(特別出演)、 木村多江 /小木茂光 /角替和枝 井川比佐志
 
 【監督】三木孝浩
 
 【脚本】持地佑季子、登米裕一
 
 【原作】中田永一(「くちびるに歌を」小学館刊)
 
 【主題歌】アンジェラ・アキ「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」(EPICレコードジャパン)
 
 【製作】『くちびるに歌を』製作委員会
 
 配給:アスミック・エース 

 

 http://kuchibiru.jp

 
 

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