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【新爆の競馬放談】 G1高松宮記念展望-中京競馬場の思ひ出
つい先ほど、日本時間の土曜深夜にドバイのメイダン競馬場にて競馬の祭典ドバイワールドカップが行なわれた。日本馬も何頭か参戦したがUAEダービーではゴールデンバローズが3着、シーマクラシックではワンアンドオンリーが3着、メインのドバイワールドカップではホッコータルマエが5着と、勝ちこそしなかったが大健闘の結果となった。
中でもこれからの可能性を見せたのが3歳馬ゴールデンバローズだろう。1着馬とは離されたものの果敢に先行して粘り切り3着。前走、東京競馬場でのヒヤシンスSの単勝を取らせてもらった者としては今後も追いかけたい一頭である。
一方、夜が明けた日本では中京競馬場にてG1高松宮記念が行なわれる。愛知県豊明市に位置する中京競馬場は大好きな競馬場の一つであり、数年に一度は足を運んでいる。
思い出深いのは7年前のちょうどこの時期、2008年3月末。俺を含めた男3人で東京から旅行がてら中京競馬場へと向かった。宿泊先は中京競馬場から電車で約1時間もある岐阜の長良川温泉。なぜわざわざ長良川温泉なのか。もちろん温泉に入りたいという純な理由もあったが、岐阜と言えば金津園というもう一つ別の入浴施設がある。競馬に勝てばそちらにも…という淡い期待、自分を鼓舞する材料として、その近くにある1時間も離れた長良川の旅館に男3人はわざわざ泊まったのであった。
同行した内の一人、K先輩は当時、某有名競馬予想家M氏に傾倒しており、会員費を払ったK先輩のケータイには競馬開催中、常時M氏から予想メールが送られてきていた。K先輩はM氏の予想となれば平場だろうが新馬だろうが障害だろうが万単位で張って我々を不安がらせた。案の定、M氏の予想は外れまくり、初日の土曜大敗、日曜もメインレースを前にしてK先輩は憔悴しきっていた。
指定席ルームのソファーに腰を深く沈め、「ヒッヒッフー、ヒッヒッフー」とラマーズ法で小さく呼吸するのがやっとの危機的状況。金津園に入浴するどころか、逆に自分の彼女を金津園に沈めなければならない、そんな絶対絶命の中、予想家M氏が送信してきたその日最後の予想は裏開催で行われている中山競馬場、スプリングSのものだった。その予想が記されたケータイを神からの授かりものかのように頭に掲げながらK先輩はマークシートに予想を記入し、虎の子の数万をスプリングSに張った。
レースの結果は6番人気のスマイルジャックと11番人気のフローテーションで決まって大荒れ。…