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【米国はこう見ている】レ軍は「ファイヤーセール」を行うべき? ダルビッシュ長期離脱の余波とは
元レッズ、ナショナルズGMが指摘「歓迎されない選択だろうが、彼らは再建する必要がある」
エースのダルビッシュ有投手が右肘靭帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けて今季絶望となったことなどを受け、レンジャーズが来季以降の復活へ向けて主力を大量放出する「ファイヤーセール」を敢行すべきだという意見が出ている。ESPNが特集した。
レンジャーズは昨年、記録的な故障者続出で67勝95敗に終わり、ア・リーグ西地区最下位に沈んだ。復活をかけた今季も、オープン戦でいきなりエースのダルビッシュが右肘にメスを入れて今季絶望となるなど、早くも不運な状況となっている。
記事を執筆しているのは、かつてレッズとナショナルズでGMを務めたジム・ボウデン氏。2010、11年シーズンにワールドシリーズを戦った強力無比なタレントがほとんど離脱してしまったレンジャーズの悲しい現実を指摘している。
「当時最高の選手だったジョシュ・ハミルトンはもういない。CEOだったノーラン・ライアンは? いない。監督だったロン・ワシントンは? 去った。2010、11年に在籍した他の名手も全員いなくなった。イアン・キンズラー、マイケル・ヤング、クリフ・リー、C・J・ウィルソン、ネルソン・クルーズ、マイク・ナポリ、ブラディミール・ゲレーロ、ダレン・オデイ。たった3年半の間でチーム首脳と最高の選手は全員去った。12、13年シーズンはまだ強かったが、ア・リーグ優勝を祝福したのは数千年前のようだ」
リーグ制覇に貢献した名手たちはトレードやフリーエージェントなどでチームを去った。昨年終盤には、ロン・ワシントン前監督も家庭の事情で退団。チームに残っているのは05年10月からチーム強化を統括するジョン・ダニエルズGMくらいだという。
そして、ボウデン氏は今季開幕前からレンジャーズのシーズンはすでに終了していると厳しく分析している。
「レンジャーズは今、鏡を見つめ、彼らのシーズンは終わったと理解する必要がある。ケガ人や、フロントの流出や、好きなことを理由にすればいい。いずれにしても終わりだ。歓迎されない選択だろうが、彼らは再建する必要がある。最高の選手をトレードに出すことを含めた大刷新だ。朗報は、もし、今すぐに正しいトレードを行えば、16年シーズンの後半にはいいチーム状態となること。でなければ、再建は3年から5年のプロセスとなる」
レンジャーズは目先の1勝に固執するあまり、致命的なトレードの失敗を犯した?
主力放出を含めたファイヤーセールに踏み切り、今季に見切りをつけることで、来年の後半戦には強豪復活の可能性が出てくるとしている。…