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【米国はこう見ている】田中将大の今季は14勝以上? 米ブックメーカーが予想
田中と岩隈に10勝を超える予想
メジャーリーグの2015年シーズン開幕が迫る中、米国の大手オンラインブックメーカー「ボバダ」が個人成績の予想ボーダーをつけている。各選手のレギュラー・シーズンにおける個人成績について基準値を設け、実際の成績がそれを上回るか下回るかを予想させるというもの。日本人では4選手が対象となり、それぞれの勝利数やセーブ数、盗塁数などについて基準値が設けられている。
ヤンキースで開幕投手を務めることが決まった田中将大投手は、勝利数14.5、防御率3.10と予想されている。
2014年シーズンは右肘靭帯部分断裂によって約2か月半、離脱。結局、20試合の登板に留まったものの、前半戦の好投により13勝、防御率2.77を記録した。今月27日にはジョー・ジラルディ監督から、日本人4人目となる開幕投手の大役を直接通達され「光栄なこと」と話していた。
日本人先発投手で対象となったもう一人はマリナーズの岩隈久志投手。勝利数は12、防御率は2.69と予想されている。
チームでは「キング」ことエース右腕フェリックス・ヘルナンデスとの二枚看板としてメジャー屈指の安定感を誇る岩隈は「コントロール・アーティスト」とも称される第2のエース。昨年は右手中指の負傷で4月を棒に振り、終盤には失速したものの自身メジャー最多の15勝(9敗)と防御率3.52を記録していた。また2013シーズンは14勝(6敗)、防御率2.66をマークしている。
上原のセーブ数は昨年を超える?
先発以外の日本人投手からはレッドソックスの守護神・上原浩治投手がエントリーされ、セーブ数の基準値として28.5が予想されている。
2014年シーズンは終盤に失速しながらも64試合の登板で26セーブを記録している上原。今年も不動のクローザーとして首脳陣から厚い信頼を受けていたが、17日のブレーブス戦前に左太もも裏に張りを覚えて登板を回避し、以来、調整を続けている。ブルペンで投げた29日にはブログで「怖さがあるし全然ダメ」と胸中を告白し、開幕戦での登板には暗雲が立ち込めている状態だ。
また、野手ではジャイアンツ・青木宣親外野手の打率と盗塁数の2つが対象となった。打率は.285、盗塁数は19.5との基準値が設けられている。
このオフにロイヤルズからFAとなりジャイアンツに移籍した青木は指揮官から「我々にスピードを与えてくれる」と評されるなど、打撃面に加えて走塁でも貢献が期待されている。昨年のロイヤルズではシーズン途中に故障者リスト入りしながらも打率.285と17盗塁、その前年のブルワーズでは打率.286と20盗塁の成績を残しており、開幕からレギュラーと目されている今季は世界一球団でスモール・ベースボールを体現することが期待されている。