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これって洗脳? 診断テストで気をつけたいポイント 【会社サイドから見る「自己分析」3】
【会社サイドから視る「自己分析」2】にひきつづき、適性診断テストについてお伝えします。
適性診断テスト結果には、色々な分析結果が詳しく書いてあります。これは自分のキャラクターが日本語で表現されているという意味では、実に有意義。それでは、ここから先のことをちょっと考えてみましょう。
今なぜ、学生が貴重な時間を費やして、学校の就活ガイダンスや講義、そして適性試験を受けなければいけないのか? それは、まずは就活のゴールである「志望企業に内定をもらう」ためです。つまり、今やってる就活の準備や適性試験は、就活のゴールのテープを切るためにやってるのです。言い方を変えると「ゴールに達するように(ゴールから逆算して)、今の素の自分を語る事を考える」ということ。このシリーズ1で書いた「旅行の準備」と同じ理屈ですね。
学生の皆さんが適性診断テストの結果で陥りやすい落とし穴は、出てきた結果を信じて、もっと言うと鵜呑みにして、その結果から自己分析をやり始めるということです。適性診断テストの結果に洗脳されてしまうようなものです。もっとも、これは先が見えないがゆえに仕方ないことではありますが……。
「……自分の長所は、真面目で粘り強いって思ってる。短所は、引っ込み思案でおとなしいこと。今日の適性診断テストの結果にもそんなことが書いてあったし。……やっぱり自分はそうなんだ!」という感じです。このやり方は間違ってはいないとは思いますが、正しくもない。少なくとも、自己分析の方向性と進め方は違う。この手順は、就活の目的から「逆算して」今を考えてはいません。
適性診断テストというのは、色々な学問や理屈に則って作られたものですので、結果そのものは十分に信用できる内容です。結果に書いてあることは嘘でもなんでもなく、自分のことを表現していると考えて良いでしょう。しかし、いくら自分を表現しているとは言っても、これで全てなわけではない。今の自分の一部を表しているかもしれませんが、本質や確信を突いているとは限らないのです。適性診断テストの限界は、あくまで母数やデータベースがあって、そこからはじき出される「傾向値」であるということ。ここを十分に意識してほしいと思います。
日本中の大学で同じ適性診断テストを行い、どこかの大学で、たまたま奇跡的に、全て自分と同じ箇所に○をした学生がいたらどうでしょうか? その人の結果も自分と全く同じものが返ってきているはず。…