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これも失業対策の一環!? 地方行政による”ゲームで町おこし”は成功するか?
ニューヨーク州の北西部にある都市・バッファローで、ゲームのデザインコンペが開催されることとなった。このコンペで求められているのは、楽しみながら「生き方の技術」や多様な人材の重要性を学べるゲームということだが……。
■行政主催のゲーム制作コンペ
アメリカのニューヨークといえば、ウォールストリートやタイムズスクエアのあるマンハッタンをまず思い浮かべるが、州全体を俯瞰すれば工業地帯もあれば広大な農業地帯もある全米で第3位の人口を抱える州である。そしてアメリカの五大湖の1つ、エリー湖の東に位置するバッファローはかつて工業で栄えたニューヨーク州第2の都市だ。
バッファローのバイロン・ブラウン市長は2月18日、ビデオゲーム制作の大会「Serious Computer Game Design Competition(本格的ゲームデザイン大会)」を開催すると発表した。この大会は市内のゲームクリエイターに、遊びながら「生き方の技術(ライフスキル)」や、多様な人材の重要性を効果的に学べるゲームを開発するよう働きかけている。
ゲームの内容には下記の要素を含むことが求められている。
・ゲームを通じて意義のある就業に通じるライフスキルとビジネスマナーを教える内容。
・ゲームを通じてコミュニティと職場における人材多様性の重要性を理解できる内容。
・楽しくゲームをプレイしながらこれらを学び、同時にバッファローの広報活動にもなる内容。
・PCやスマホ、ゲーム専用機などに対応したマルチプラットホームであること。
これらの条件が盛り込まれたこの「Serious Computer Game Design Competition」だが、さっそく第一次選考が3月20日~22日の2日間に、市内のゲームクリエイター組織「Buffalo Game Space」(http://blog.buffalogamespace.com/)の事業所で行なわれることが決まっているということだ。
参加したクリエーターがこの2日間の間にゲームのプロトタイプを作りあげ、ここでまず本戦に挑むトップ3が選出される。この3者はプロトタイプのゲームを完成させる資金としてこの時点でそれぞれ順位順に1250ドル(約15万円)、750ドル(約9万円)、500ドル(約6万円)が与えられる。そして4月に行なわれるイベントでこの3者がゲームの完成版を提出し、その内容が公開されると共に専門家たちによる審査を受けるのだ。…