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私が毎年日本旅行に出かける理由―中国誌
日本旅行に毎年出かけるという中国人の寄稿記事が2日、中国誌・瞭望東方週刊に掲載された。
筆者が最初に日本を訪れたのは、中日の政治関係が冷え込んでいた2006年。中国では当時、反日デモが勃発し、日本でも一部で「嫌中」ムードが高まっていた。上海から九州まで飛行機でわずか1時間。日本の第1印象は「とても静かな国」。ニュースで見るような政治的ないざこざは一般庶民とは無関係のようだった。東京や大阪以外の都市では高層ビルも少なく、ほとんどの家庭が木造の2階建ての家に住んでいる。ゆったりとした時間が流れ、物音1つ聞こえてこない。まるで中国の20~30年前のリズムだと感じた。
もう1つの長所は、清潔であるということ。空港、駅、ショッピングセンターの公衆トイレはどこでもウォシュレットで、トイレットペーパーも必ず2つ備わっている。当時は中国人観光客が日本に殺到する現象はまだ見られなかったが、オンラインショップで日本製品を買う人はすでに大勢いた。人気が高かったのはコスメ、豆乳イソフラボン入り化粧水、米ぬか乳液など。日本のドラッグストアでも、旅行に便利な個包装の蒸気アイマスク、足専用のデオドラントスプレーを見かけ、「こんなものまであるのか」と驚いた。
中国人にとって、日本の良いところは欧米と比べ、食事がおいしく見た目も美しいこと。地下鉄構内のちょっとした店でも驚くほどおいしい。これ以降、日本を毎年訪れるようになり、東京、大阪、京都、奈良、北海道、箱根、伊豆、鎌倉などに足を運んだ。毎年、家族や友人のために保温ボトルやデジカメ、炊飯器などを買ってきたが、今年は流行に乗って温水洗浄便座を買った。
最近は日本でデジカメを買う人が減っている。今までは最新型は最初に日本市場に投入されたが、今は中国でもほぼ同時に購入できるからだ。東京の家電量販店で充電池と充電器を買って帰った時は、日本の環境保護製品に多くの友人から称賛が寄せられた。今年の春節(旧正月)に中国人観光客が日本で消費した額は60億元(約1149億円)に達したというが、今後もこの傾向はさらに拡大すると思われる。
(編集翻訳 小豆沢紀子)