だからいい物件をつかめない！宅建主任者が教える「残念な客の特徴」3つ

　

　春は引越しシーズンでもあるので、不動産屋さんを通じて、新居を探している方も少なくないでしょう。
　でも、少しでも良い物件を見つけたい！という気持ちばかりが先行するのか、業者からしてみると、ちょっと“困ったちゃん”になってしまう言動をする人も、なかにはいらっしゃるんです。
　業者といえども人間ですから、不快なことが重なれば、その人のために親身になる気持ちも、どうしても萎えてしまうものでしょう。
　そこで、宅地建物取引主任者として実務経験を持つ筆者が、いくら“お客様”であってもこれはちょっと……と、業者に内心ドン引きされる、残念なお客様の特徴を3つお伝えします。
　
　■1：希望が曖昧過ぎる
　家を探すときに、「●●線沿線で、家賃は△万円くらいで～」と、それぞれに条件があるかと思いますが、その幅があまりにも広いと、かえってご希望の物件が探しにくいこともあるんです。
　“A沿線のD駅からJ駅の間”と明確に条件を出せる人と、“A沿線かB沿線かC沿線であればどこでもいい”という条件を比較すると、前者のほうが物件も探しやすくなり、対応も早くなります。
　「区切っちゃうと、それ以外は探してもらえなさそうだし、広めに言っておこう」という気持ちもわかりますが、あまりに広い条件を出す方に限って、かえって対象物件が広がり過ぎてなかなか決められず、条件もクルクル変わって時間ばかりかかる傾向もあるんですよ。
　
　■2：対応がルーズ
　気に入った物件が見つかれば、早めに押さえなくてはなりませんが、「●日までに、書類をファックスしてくださいね」とお伝えしていても、いっこうに書類が届かなかったり、支払期日を過ぎても、入金がなかったり……。
　「物件を決めたから、もう安心！」ということかもしれませんが、業者は、物件の管理会社とお客様の間に挟まれることになり、その対応に追われてしまいます。
　「借りる（買う）意思表示をしたんだから、少しくらい遅れてもいいでしょ」という態度だと、仲介業者に嫌がられていることもあるので、社会人のマナーとしても約束は守るよう、気をつけておきましょう。
　
　■3：突然、音信不通になる
　物件の内見（内覧）を終え、「では、明日連絡しますね！」と言ったきり、まったく音信不通になってしまうお客様にも、業者としては内心ドン引きです。
　もしも他の業者を通じて物件が決まったならば、礼儀としてお断りはするべきですよね。
　状況を知りたくて確認のお電話をしても出てもらえない場合、その案件を進めるべきかストップさせるべきか、業者としては判断ができず、困っていることもあるので、気をつけましょう。…