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なぜ分ける?「心肺停止」と「死亡」の違い
事故が起こったときに、ニュースなどでよく聞くのが「心肺停止」と「死亡」という言葉。この2つの言葉はほぼ同じ意味のように聞こえますが、使い分けられているようです。今回はこれらの言葉がなぜ使い分けられているのか紹介します。
■ それぞれの言葉の意味とは?
◎ 心肺停止とは?
「心肺停止」とは心臓の機能が停止し、それとともに呼吸が止まっている状態をいいます。心肺停止の状態のまま4~5分が経過してしまうと回復は難しいと考えられ、心肺停止状態の人を見かけたらすぐに人工呼吸、AEDを使った処置をするのが望ましいとされています。なお、心肺停止は心音の停止、呼吸の停止が確認できれば、誰でもその判断を下すことができます。
◎ 死亡とは?
死亡は心肺停止の状態に加え、瞳孔の反応を確認して判断します。心臓の機能と呼吸が停止しており、瞳孔に光を当てても反応がなければ、死亡と判断されます。心肺停止のときとは違い、「死亡している」という判断は医師にしかできません。
■ 医師以外は「死亡」の判断ができない
なにか事件や事故があると「〇〇人死亡」「心肺停止が〇〇人」という報道が出ることがありますね。台風や火山の噴火などの大規模な災害などがあった場合には、まず現地へ行くのは自衛隊や警察の方です。その人たちは医者ではないので、「心肺停止」という判断はできても、「死亡」という判断はできません。「長野県警は28日、男性4人の死亡を確認したと発表した。このほかに27人が心肺停止状態で見つかったが、……」という報道があった場合、4人を死亡と判断したのは医者、心肺停止の確認をしたのは救助に向かった方、ということになります。
■ なぜ「心肺停止」と「死亡」を分けるのか?
「心肺停止」と「死亡」を簡単に分けると、「生存しているか、すでに亡くなっているか」ということになります。「死亡」とするとちょっと困ったことになる可能性も出てくるのです。
◎ 法律、お金の問題
これもニュースやワイドショーなどでよく聞きますが、「遺産相続」という言葉がありますね。「死亡」と判断されると、その時点から亡くなった方の資産は子ども、配偶者などに相続されます。あとで生き返ったとしても、資産は相続されてしまっていて、無一文になってしまう可能性があるのです。
◎ 「死亡」になると蘇生措置が行われない
「死亡」と判断されると、もう生き返る見込みはないということなので蘇生措置は行われません。…