インド、豚インフルで８７５人死亡・・衛生大臣「パニックになる必要はない」

　インドで豚インフルエンザ（Ｈ１Ｎ１型）の人への感染が拡大しており、これまでの３カ月で８７５人が死亡した。感染者は当初の９００人から１万６０００人まで拡大したという。同国の衛生大臣は国民に対して２５日、「警戒は必要だが、パニックになる必要はない」と呼び掛けた。中国・人民網が２７日伝えた。
　国民がパニックになることを避けようと、同国の衛生問題専門家らは連日メディアで、「Ｈ１Ｎ１型は予防・治療が可能な感染症だ」と強調している。ただ感染は広がっており、感染者の最も多いグジャラート州とラジャスタン州では公の場での集会が禁止されたという状況もある。
　感染拡大は野党が政府を「疾病対策が不十分だ」と攻撃する手段ともなった。これに対して衛生大臣は「政府の対応は断固としたものだ。可能な限りの手段を使って、一層の感染拡大を阻止する」と表明。大臣はまた、治療のための薬品が足りていることも強調した。
　（編集翻訳　恩田有紀）