ケムチャイナ、伊タイヤ大手ピレリ株の取得で合意・・中国国営企業がＦ１のサプライヤーに―中国メディア

　

　中国国有の化学メーカー、中国化工集団公司（ケムチャイナ）はイタリアのタイヤ大手ピレリの持ち株会社と、ピレリ株の２６．２％を取得することで合意した。２３日付で中化新網が伝えた。
　ケムチャイナが発表したプレスリリースによると、完全子会社であるタイヤメーカー、中国化工橡膠が、ピレリの持ち株会社カムフィンと同社が保有するピレリ株２６．２％を、１株あたり１５ユーロ（約１９６０円）で取得することで合意した。英紙フィナンシャルタイムズは、今回の株式取得額は７０億ユーロ（約９１４７億円）に上ると伝えている。
　ピレリは世界５位のタイヤメーカーで、１４０年以上の歴史を持つ。販売ネットワークは世界１６０カ国・地域以上。Ｆ１の公式タイヤサプライヤーとしても知られる。中国化工橡膠はオールスチールラジアルタイヤと重機用タイヤのメーカーで、同社製品は世界１４０カ国・地域で販売されている。
　（編集翻訳　小豆沢紀子）