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意見を述べるときは注意。女性が職場で感じるジェンダー問題
Business people via Shutterstock
男女平等の社会。
女性だからといってあからさまに差別を受けることは、昔よりはるかに少なくなりました。とはいえ「これって女性だから?」とジェンダーによる差別を感じたことがあるいう人もいるかもしれません。
人はどれほど気をつけていても、周囲の人をその属性によって判断してしまうもの。ジェンダーによる差別が起きるということは、心理学の調査でも裏付けられています。男性と同じようにキャリアを積んできた女性にとって、それはあまり心地いいことではありません。
でも裏を返せば、万が一いわれのない批判を受けたり、不当な扱いを受けることがあっても、自分の人格のせいではないと考えれば、少し気が楽になるかもしれません。そこで働く女性が受けやすいジェンダーによる差別と、その理由を見ていきましょう。
はっきり意見するときは注意
働く女性が自分の意見をはっきり述べることは、あまり好意的に受け入れられないことが多いもの。
働く女性は、声を上げると、男性だけでなく、ほかの女性からも評価を下げられます。たとえば、ある研究によると、ある女性CEOを「率直に意見を述べて自分の意見を曲げないタイプ」と描写して、男女の被験者に評価を求めたところ、このCEOを「リーダーシップを担う能力があり、適任である」とする回答は多くありませんでした。同じ設定で男性CEOを評価させたところ、これとは正反対に、寡黙なタイプの方が低く評価をされました。
「ライフハッカー[日本版]」より引用
つまり、同じようなパーソナリティを持っていても、男性と女性ではまったく異なる評価をされてしまうということ。また、特に怒りの感情をあらわにしたとき、この差がはっきり現れるようです。
女性が怒って不満を表に出すと、意に反する代償を払うことになるでしょう。2008年のある研究によると、怒りを表明した男性は、男性からも女性からも、リーダーシップがあり有能だとみなされたのに対し、怒りをあらわにした女性は、能力が低いと見下されました。
「ライフハッカー[日本版]」より引用
もちろん、不満を伝えることはビジネスの上でも大切なこと。でも感情的に怒ってしまっては、自分の評価を落とすことになりかねません。そんなときは、自分の怒りの原因を明らかにして、不満の理由に注意を向けるように意識しましょう。そうすれば、悪い評価を受ける可能性は低くなります。…