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日々「真剣」を積み重ねれば、人生も社会もおのずと変わっていく―鈴木菜央の仕事術
[1]鈴木が探していた、新たな「デザイン」
◆自分の居場所を探し求めていた
「自分は会社員に向いてないと思ったんです。意味がわからない理不尽な仕事とか、将来的に社会の役に立たなんじゃないかっていう仕事もやらなきゃいけない時がありますよね? いろいろと疑問に感じてしまうたちで社会になじめなくて、自分の居場所がこの社会にはないんじゃないかという感覚に陥りました。
少なくとも、エネルギーのすべてを注げるほど打ち込める仕事はないだろう、と。どうせ誰かが作った状況で苦しむなら、いっそのこと自分が作った状況で苦しんだ方がいい。自分の周りだけでも、新しい社会を作ろうと思ったんです」。
そう語る鈴木がウェブマガジンを立ち上げた理由は学生時代まで遡る。東京造形大学造形学部デザイン学科の造形コースに通っていた頃のことだ。
●たどり着いた、「社会」をデザインするというアイデア
「プロダクトのデザインをやりたいと思って大学を選んだんですが、課題をスラスラ進めてカッコいい提案をする友人と比べ、自分には才能がないと思い諦めました。それで次に何をデザインしたいかと考えて、問題だらけの「社会」をデザインできたらいいなぁと。
そのためにはどんな職業を目指すべきかと考え、政治家、哲学家、思想家は難しい気がしたので編集者を目指そうと辿り着きました。単純に雑誌好きだったんですけどね(笑)。『ブルータス』、『ポパイ』、『スタジオボイス』などを読んでいました。
メディアを通して何かを広めると、世の中を動かすことになる。それって、新しい社会をデザインすることでもありますよね」。
[2]試行錯誤の連続だった『グリーンズ』の黎明期
◆「ラブ」を求めて再スタートをきる
雑誌の編集部を経て独立し、ウェブマガジン『グリーンズ』をスタート。ある株式会社の一部門として運営していた。しかし半年で資金が尽き、スピンアウトしてLLP (有限責任事業組合) を立ち上げることに。
変革ファシリテーターとして名高いアダム・カヘン氏の著書『未来を変えるためにほんとうに必要なこと』によれば、社会変革を成し遂げるには「ラブ」と「パワー」の両方が不可欠。LLPとしてのグリーンズに「ラブ」は満ちていたが「パワー」が不足していた。そこで、経済力を求めて株式会社に移行する。
製作会社としての仕事が増えると、「パワー」は付いてきた。その一方、いつの間にか「ラブ」が希薄に。原点に立ち返り、信念を形にするためにNPO法人として再スタートを切る。…