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日本通信とVAIOがSIMフリースマホ市場へ投げ込む“ど真ん中”とは? 『VAIO Phone』は3月20日に出荷開始へ
日本通信とVAIOは、かねてから発表を予告していたスマートフォン『VAIO Phone』を3月12日に正式発表。3月20日に出荷を開始することが明らかになりました。
『VAIO Phone』は、OSにAndroid 5.0、5インチHD(1280×720)ディスプレー、1.2GHzのクアッドコアCPU、1300万画素カメラ、16GBの内蔵メモリー、2GBのRAM、2500mAhのバッテリーを搭載するAndroidスマートフォン。SIMロックを解除した“SIMフリー”のスマートフォンとして提供されます。
スペックは比較的充実していますが、デザイン上は背面とディスプレー面下部に『VAIO』のロゴがあることを除けば大きな特徴がない端末。これはどういう位置づけにある製品なのでしょうか。
発表会に登壇した日本通信代表取締役副社長の福田尚久氏は、野球にたとえたスライドでこれを説明しています。SIMフリースマートフォンの市場は現在、大きく分けて2種類に分類できるとのこと。一つは低価格かつノーブランドで、ユーザーが消極的に選ぶ、打者のストライクゾーンからやや低めに外れた製品。もう一つは、日本メーカー製で高価格な一方、発売時期から時間が経った“1年落ち”など、ストライクゾーンからやや高めにはずれた製品。『VAIO Phone』は、ストライクゾーンの「ど真ん中」を狙い、「直球を投げて勝負しよう」という製品だとアピールします。
発表会冒頭で日本通信代表取締役社長の三田聖二氏が「格安じゃなくてプレミアのスマートフォン」「『iPhone』ともうひとつ、グローバルで対抗できるブランド」と言及したように、ブランド力のある国内メーカーの製品を、普及価格帯で提供することで“ど真ん中”を狙うようです。
価格と料金については、『VAIO Phone』専用SIMで音声通話と1GBまでの高速通信を定額で提供し、端末代を24回に分割する条件で月額2980円。
高速通信を使い放題にするプランでは端末代と合わせて月額3980円のプランも用意します。
一括で購入する場合、端末代は税別で5万1000円。もちろんSIMフリーなので、他社のSIMを利用することもできます。
今回、「半年ぐらいで製品を発表できる形になった」(三田氏)と、急ピッチで準備が進められたという『VAIO Phone』。端末の製造元は日本通信でベースとなる端末があり、VAIOはデザインの監修と一部エンジニアリングを協力しているとのこと。…