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春にウメの新葉が巻くのはなぜ?
春、暖かくなって植物が盛んに生育を始めるにつれ、冬眠していた病原菌や害虫も動き始めます。油断していると、いつのまにか病気や害虫だらけになってしまうことも。植物を観察して早期発見に努め、早めに対処しましょう。
春に、ウメの新葉が縮れて巻いてしまうのも害虫の仕業だとか。園芸研究家の草間祐輔(くさま・ゆうすけ)さんが対処法を指南します。
* * *
この症状は、4月から5月にかけて多くのウメの木で見られます。
原因はムギワラギクオマルアブラムシです。幼虫や成虫が、新葉の葉裏に寄生して植物の汁を吸うため、新葉が横に縮れて巻き込むのです。木は枯れませんが、多発すると木の生育が悪くなったり、すす病が発生したりします。
発生したら、手が届く範囲なら見つけしだい虫をつぶすなどして退治します。茂りすぎた枝や葉は適宜剪定・整枝します。チッ素肥料を一度に施しすぎると発生しやすいので注意します。
ウメのムギワラギクオマルアブラムシに薬剤を使う場合は、4月中・下旬の発生初期に散布します。虫は巻いた葉の中にいて薬剤が届きにくいので、浸透移行性のあるクロチアニジン液剤(ベニカベジフルスプレー)を木全体に散布します。
一般にアブラムシは茎や葉に群生するだけだと思われていますが、このように葉などを変形させる種類もいるので、知っておくとよいでしょう。
■『NHK趣味の園芸』連載「病気と害虫 ○月の質問箱」2015年4月号より
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HN:
上原健二
性別:
非公開
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