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時間は流れてはいない。止まった状態で現在・過去・未来が同時に存在している。「スポットライト理論」(米研究)
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時間は人間の感覚から独立して実在するのか、それとも実在しないのか?時間に関しての概念は実に興味深く多くの研究者たちを魅了している。
マサチューセッツ工科大学の哲学助教授、ブラッド・スコウ博士は、時間は流れていない。むしろ止まっていると考えている。相対性理論をもとにすると、「現在・過去・未来は同じ時空間に広がっていて、それが散在しているといる状態にある。なので、流れるという表現は間違いだ」。ということのようだ。
スコウ博士は「ある出来事」が過去になるという現象は間違いであり、時空間はブロック宇宙論の法則に従い、「未来・現在・過去」を同時に内包していると考えている。彼はこの現象を「(時空間の)一時的な散在」と呼んでおり、「私たちはある特定の時間(現在)にのみ存在しているのではなく、全ての時間に同時に存在しているのだ」と語っている。
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既存の時空間理論は「現代主義・現在主義」を取り入れている物が多く、これらの理論は相対性理論と矛盾を生じてしまうそうだ。
大まかな3つの時空間理論
1.現在主義や三次元主義:
その瞬間にしか時間は存在せず、現在のみが実在。過去も未来も存在しない。
2.成長ブロック宇宙論:
過去から現在までが存在しており、未来は人間の予想に基く仮想なもの。
3.ブロック宇宙論:
現在・過去・未来、同じ時空に同時に存在する。
スコウ博士が提唱する「スポットライト理論」は、ブロック宇宙論が元となっている。まるで時間(過去・現在・未来)がみな舞台役者のように空間という一つのステージに同時に存在しており、そこにスポットライトが当たり、過去から現在へ、現在から未来へ・・・とスポットライトが移動していく、という理論である。
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もちろんこの場合、過去・現在・未来は同じ空間という舞台に同時に存在しており、決して過去が消えたり、未来が現在の場所を取ったりするわけではない。この理論は相対性理論と矛盾を生じる事がない時間理論の一つでスコウ博士はこの理論を絶賛している。
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「移動するスポットライト理論の最も素晴らしい点はブロック宇宙論で語られる時間の説明を完全に肯定できる点です。例えばあなたが10年前に経験した事はスポットライト論では完全に過去の物という訳ではありません、あなたと同じ空間に居るけどスポットライトが過去から現在に移動してしまったから、過去という物に触れる事が出来ないだけです。」
via:newsoffice・原文翻訳:riki7119
そう考えるとケンシロウのあの名言「お前はすでに死んでいる」。も説得力を増すような気もしなくもないぞ。
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