水不足の台湾 時間指定断水の桃園市長、新北市への水供給に不快感

　

　（桃園 13日 中央社）水不足の影響で今月8日から市内全域で時間指定断水が実施されている桃園市の鄭文燦市長が13日、同市内の水がめ、石門ダムの水を隣接する新北市へ供給していることについて不快感を示した。
　
　同市南部にある石門ダムは、先月23日に貯水率が20％に低下。その後の雨で水量はやや回復したものの、依然として逼迫した状況が続いている。
　
　鄭市長は会員制交流サイト上で「石門ダムは桃園の生命線。自分の懐に余裕がない時に、太っ腹にはなれない」とコメント。「新北市は翡翠ダム（新北市）の水を使い、石門ダムは桃園専用にすべき」と語り、負担の軽減を訴えた。
　
　一方、新北市の朱立倫市長は同日、水道管の配管は変えられないと説明。最大限努力したいと語った。
　
　現在実施されている時間指定断水は本来、1週間のうち2日で水道水の供給を停止するとされていた。だが、鄭市長によると一部地域では60時間以上断水し、当初の予定よりも大きな影響が生じているという。
　
　（王鴻国、卞金峰／編集：齊藤啓介）