浄水装置めぐる贈収賄事件、美濃加茂市長に無罪判決

　

　
　　Ｑ．今の心境は？「これまで訴えてきたことをしっかり判断していただけたので感謝したい」（岐阜・美濃加茂市 藤井浩人市長）
　
　　岐阜県美濃加茂市の浄水装置をめぐる汚職事件。収賄の罪に問われた市長に言い渡されたのは無罪判決でした。
　
　　Ｑ．これからどちらへ？「ちょっと（警察に）呼ばれましたので。事実無根のことですので正直驚いています」（岐阜・美濃加茂市 藤井浩人市長、去年６月）
　
　　去年６月、受託収賄などの疑いで逮捕された美濃加茂市の藤井浩人市長。容疑は市内の中学校に浄水装置を設置するよう便宜を図った見返りに現金３０万円を受け取ったというものでした。
　
　　「金銭の授受があるんじゃないかとか、そういうことは全くありませんので、そこは自信を持って言い切れます」（逮捕前の藤井浩人市長）
　
　　賄賂の受け渡しはあったのかどうか・・・、賄賂を渡した経営コンサルタント会社の社長、中林正善受刑者には実刑判決が言い渡された一方、一貫して無罪を主張してきた全国最年少の現役市長への判決は・・・
　
　　「主文、被告人は無罪」
　　名古屋地裁の鵜飼祐充裁判長は賄賂の受け渡しについて、「客観的･決定的な証拠が存在せず、中林受刑者の供述には関係証拠を総合しても合理的な疑いが残る」と指摘し、藤井市長に無罪を言い渡しました。
　
　　「とっても市民としてうれしい」（市民）
　　「速報を見た時、涙が出た。もちろん信じてました」（市民）
　　「辞任をするとか自分なりのけじめをつけた方がいいのでは」（市民）
　
　　「多くの方々に支えていただき、きょう３月５日無罪を勝ち取ることができたことをうれしく思う。しっかり、これからも美濃加茂市長として頑張っていきたい。起訴されたら９９％は有罪になると聞いていたので、裁判長から主文を聞くまではドキドキしていたし、無罪と聞いた時はほっとした」（岐阜・美濃加茂市 藤井浩人市長）
　
　　一方、名古屋地検は、「判決内容をよく検討し、上級庁とも協議のうえ適切に対応したい」とコメントしています。（05日17:52）