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漢字の語源にドラマあり! 「風」「虹」「雪」の由来は?【元井美貴のお天気ラリアット】
こんにちは。普段からプロレスの話ばかりしてしまいますが、これでも一応は気象予報士の元井美貴です。今回はお天気キャスターらしく、天気の話題をお届けしますね!
3月は天気変化も気温変化も激しく、天気予報というリングの主役もチャンピオンベルトを巡る挑戦者の様に熾烈な戦いが繰り広げられます。昨日まではメインイベントを張っていた晴れマークを雨マークが蹴散らし、その隙を突いて風が奇襲攻撃!
低気圧がツープラトンでリングインして等圧線がロープのように…えっと、プロレスではなく天気のお話しでしたね。
天気予報で毎日のように目や耳にする「雨」「風」「雪」「雷」などの言葉。よーく見てみると、漢字の成り立ちにはドラマが詰まっているのです。というわけで、知っているようで知らない漢字の語源をご紹介しましょう。
■雨
この漢字の中にある4つの点「、、、、」は見た通りに水滴を表示し、大空・雲から降ってくる雨を表します。せっかくなら、雨の強さによって「、、、、」の量を増減したいところですね。
■風
中に書かれた虫は大きな鳥、つまり鳳凰を示しています。昔は鳳凰が「風の神」と考えられていたのでこの字に。ちなみに鳳凰の鳳は雄、凰は雌を表します。
■虹
虫は竜を表し、工は横にかかるの意味。すなわち空にかかる七色の虹を表します。虹にも性別があるとされ、二重にかかる色の濃い方が雄の虹、色の薄い方は雌で霓(ゲイ)と言われています。
■雪
「雨」+「ヨ」=雪。「ヨ」は「彗(ほうき)」を表し、空から降って万物を掃き清めるものを意味します。たしかに、雪化粧した大地は神聖な感じがしますよね。
■霙
まず、何て読むかわかりますか? 「みぞれ」です。天から降る「雨」と、華の意味を持つ「英」から成っています。冷たいみぞれも、空から降る華だと思えば寒くない? かもしれません。いや、寒いもんは寒いですね。
■雷
「雨」に音を示す「畾(らい・太鼓の意)」を加え、ゴロゴロ鳴る様子を表しています。気象庁の定義でも「雷」は「雷鳴および電光」と定義され、ゴロゴロ鳴る音は重要。ピカッと光った電光のみだと雷とはみなされません。
■電
雨の下のニョロニョロ伸びた部分は「いなびかり」を示しています。雷電ドロップと言えば、サンダー杉山さんの必殺技としても有名ですね。
と、このように天気予報にはドラマチックな漢字がたくさん登場します。そもそも天気の「天」は大の字に手足を広げた人の上に高く広がる物。
ついつい手元のスマホばかりを見て視野が狭くなってしまう日常の中に、ぜひ天を仰いで気象現象のドラマを肌で感じる時間をつくりたいですね。
(文・写真/気象予報士・元井美貴)