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理研で新スーパーコンピュータシステム「HOKUSAI GreatWave」が稼働開始
新スーパーコンピュータシステム「HOKUSAI GreatWave」(HOKUSAI-GW)が、4月1日から理化学研究所(理研)情報基盤センター」で稼働を開始した。
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HOKUSAI-GW システムは、RSCC(RIKEN Super Combined Cluster、2004年稼働)、RICC(RIKEN Integrated Cluster of Clusters、2009年稼働)に続く、さまざまな計算資源を結合した複合システム。シミュレーションから実験パラメータへのフィードバックや、実験データのシミュレーション利用などのデータを連係することができる。
HOKUSAI-GW の超並列計算システムの理論演算性能は1ペタフロップス(毎秒1,000兆回の浮動小数点演算を実行できる性能)で、RICC の約10倍の演算速度を持つ。
HOKUSAI-GW システムは、物理学、化学、工学、生物学、医科学におよぶ理研の幅広い研究分野での利用ニーズを考慮して設計されたもの。
外部記憶装置であるストレージシステム(オンライン ストレージ システム、階層型ストレージ管理システム)、超並列演算システム、アプリケーション演算システム(GPU 搭載、大容量メモリ搭載)の、機能の異なる3つの演算システムを、高速ネットワーク InfiniBand(FDR 4X)で接続、あたかも1つの計算システムであるかのように利用できる環境を構築した。
今回稼働を開始した HOKUSAI-GW システムに続き、2016年頃に「HOKUSAI BigWaterfall」(HOKUSAI-BW)が導入される予定。
新スパコンシステムを導入するには1か月程度システムを全停止しなければならない。また、今回の導入では、冷却装置・電力設備などの周辺設備工事も必要で、工事期間は半年と見込まれていた。通常、施設工事中はシステムを利用できないが、理研では、コンピュータ室内を分割し、RICC の稼働を可能な限り継続して新システムへ移行することを決め、完全な利用停止期間を2週間に短縮した。さらに RICC の計算資源の一部システムを HOKUSAI システムに組み込んで統合化し、RICC で利用していたソフトウエアを今後も活用できるようにした。