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<尖閣問題の真実(4/4)>「棚上げ合意」の実態、次々明らかに=日本メディア、「順守」求めていた―アジアの発展へ、小異を残して大同につけ!
尖閣諸島をめぐる係争を解く鍵は「棚上げ合意」があったかどうかである。72年の日中国交正常化交渉時に田中角栄首相と周恩来首相が了解し合い、78年の日中平和友好条約締結時に園田直外相とトウ小平副首相が協議したとされるが、外国の公文書や日本の国会議事録、関係者発言などにより、これらの真相が次々に明らかになっている。
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「尖閣諸島領土の棚上げ論」は歴史の節目にたびたび登場する。最初に出てきたのが72年9月の田中首相と周恩来首相による日中国交正常化交渉。周恩来首相の棚上げ提案に対し、田中首相も「小異を捨てて大同につくという周総理の提案に同調する」と答え、棚上げ論に賛同した。この件では野中広務元官房長官が13年6月3日、72年の日中国交正常化の際、「日中双方が尖閣諸島の問題を棚上げし、将来、お互いが話し合いを求めるまでは静かにやっていこうという話になった」と当時の田中首相から直接聞いたと証言。外務省条約課長として日中国交正常化交渉に関わった栗山尚一元外務事務次官・駐米大使も新聞や雑誌で尖閣の棚上げについて「『暗黙の了解』が首脳レベルで成立したと理解している」と指摘した。
◆園田外相、棚上げで「ほっとした」
78年8月10日、北京での日中平和友好条約交渉時における園田外相とトウ副首相との会談では、もっと突っ込んだやり取りがあったことも明らかになった。トウ氏はこの会談で、「このような(尖閣諸島)問題については今詰めないほうがよい。この問題を脇に置いたまま、我々の世代は問題の解決策を見つけていないが、我々の次の世代、また次の世代は必ず解決方法を見つけるはずである」と語っている。トウ氏は来日中、日本記者クラブでの会見で、このやり取りを披露し、「こういう問題は、一時棚上げしてもかまわない」などと発言、同クラブの記録として音声が残されている。
園田氏は回顧録で次のように述壊している。「(トウ氏が今まで通り棚上げしようと言ったことは)言葉を返せば、日本が実効支配しているのだから、そのままにしておけばいいというのです。それを淡々と言うからもう堪りかねてトウさんの両肩をぐっと押さえて、『閣下もうそれ以上言わんで下さい』。人が見ていなければトウさんにありがとうと言いたいところでした」(園田直「世界日本愛」第三政経研究会)。国会審議議事録にも「棚上げを確認した」との園田外相答弁が残されている。
また、英公文書館が14年12月30日付で機密解除したところによると、82年に鈴木善幸首相(当時)が来日したサッチャー英首相(同)との首脳会談で尖閣問題について「日中両国政府は大きな共通利益に基づいて協力、現状維持で合意し問題は実質的に棚上げされた」と語っていた事実が明らかになった。…