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LEDを使用したニキビの光治療とは?
こちらではLEDによるニキビの光治療について解説しています。
LEDによるニキビ治療とは?
最近、新しいニキビ治療としてLED(発光ダイオード)を使用する施術が注目を集めています。“光をあてるだけで治療できる”という事実に驚かれる方もいるかもしれませんが、レーザー治療も光を応用したものですから、決してあり得ないことではないのです。
実際、アメリカではLED照射の臨床実験が進められており、糖尿病の神経障害に悩む患者にLED照射を行ったところ、95%が若干の回復を見せた、という報告があり、次世代の治療法として大きな期待を背負っています。もちろん、ニキビ治療におけるLED光治療も、同じくらい大きな注目を集めており、徐々にその知名度も向上してきました。
ただ、現状では解明されていない部分も多く、効果が得られるのかどうか確信に足るほどの根拠はありません。補助的な治療として検討するのは良いかもしれませんが、単独の治療でニキビが改善することはまだ期待できない段階です。
LED光治療の種類と効果
ニキビ治療における発光ダイオードは、光の色によって効果が異なるとされています。
・青色LED
青い発光ダイオードから発せられる光には、ニキビの原因菌であるアクネ菌を殺菌する効果があるとされています。アクネ菌が持っているポルフィリンという物質には、青色LEDの光を浴びると活性酸素を生成する作用があるので、アクネ菌自体が酸化されて死滅するのがその理由と言われています。
・赤色LED
赤色の発光ダイオードから放たれる光には、免疫細胞を活性化させる性質があると言われており、炎症が起きているニキビに照射することで、炎症を緩和させる効果が期待できるとされています。また、ニキビ痕が赤く変色しているケースにも一定の有効性があるという説もあります。
・黄色LED
黄色の発光ダイオードが出す光には、細胞の修復能力を向上させる作用があるとされています。肌のターンオーバー周期を整える効果、敏感肌のバリア機能を修繕する効果などが期待されており、肌質改善への有効性に注目が集まっています。
青色LEDについては、ニキビに対する明確な効果が確認されておりおすすめです。
ただし、LED光治療はまだ研究途上の分野であり、現状では、単独治療に過度な期待はせず、他の治療と併用する方が確実でしょう。
(この記事の監修: 相澤皮フ科クリニック院長 / 相澤浩 先生)