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Windows Server 2003の移行、中小企業で概ね順調に
2015年7月15日にサポートが終了するWindows Server 2003について、中堅・中小企業における移行などの対応が概ね順調に進んでいることが分かった。ただ、作業途中で追加対応に迫られるケースもあるという。
IT調査機関のノークリサーチが3月24日に発表した最新の調査結果によれば、年商50億円以上~100億円未満の企業では移行が完了した割合が、2014年7月時点の56.4%から2015年1月時点では69.3%に増加。サポート期限までに対応を終える見込みの企業は31.5%から21.4%に、期限に間に合わない企業は12.1%から8.6%にそれぞれ低下しており、概ね順調に移行対応が進んでいる。
ただ、年商1億円以上~50億円未満の企業では2014年7月時点と2015年1月時点における割合に大きな変化が見られず、「既に完了」は0.9ポイント、「期限に間に合わない」は1.5ポイント増加した。年商規模の小さな企業はIT管理者などの人員が少なく、移行作業を進めていく過程で新たに対応しなければならないシステムが発見され、期限に間に合わないケースが出てきた可能性があるという。
期限に間に合わないとした理由は、「実施が遅れている」が29.2%で最も多く、以下は「現行システムが新しいOSでは動作しない」(20.8%)「現行システムが新しいハードウェアでは動作しない」(14.6%)などが続き、「費用をねん出できない」は8.3%だった。
同社シニアアナリストの岩上由高氏は、抜本的にはアプリケーションの改修が解決策であり、セキュリティ強化などの次善策を取りつつ、アプリケーションの改修を含む中長期的な対応が必要だと指摘している。