ドーピング違反の朴泰桓が初めて謝罪、韓国世論は「さっさと中国に帰化しろ」―中国メディア

　

　ドーピング違反で１８カ月の出場停止処分となった韓国競泳男子の朴泰桓（パク・テファン）が２４日、所属事務所を通じて初めて公式に謝罪した。２５日付で騰訊体育が伝えた。
　所属事務所がマスコミ向けに声明を出し、「今回の騒動でこれまで応援してくださった多くの韓国国民を深く失望させた。心からお詫び申し上げます」と謝罪。スイス・ローザンヌで開催された公聴会を取材するため、多くの韓国メディアが空港で待機していたが、「国際水連との機密保持契約があり、朴本人が韓国水連や大韓体育会の関係者と同じ便で現地入りすることはできなかった。マスコミ各位には肩透かしを食らわせてしまったが、帰国後、早いタイミングで記者会見を開く」と釈明した。
　だが、ネット上では「処分が軽すぎる」と非難する声が相次いだ。国際水連の処分は「１４年９月３日から１６年３月２日まで１８カ月間の出場停止処分とする。１４年９月３日以降に取得した成績やメダルははく奪する」というもの。「仁川アジア大会のリレーで取ったメダルもはく奪される。チームメイトも巻き添えにした」「永久追放にすべき」「リオ五輪に出場する資格はない」など手厳しい意見が上がった。
　今後の選手生命については、「ヴィクトル・アンのようにロシアに帰化すれば？」「さっさと中国に帰化しろ」「中国ですごい人気なんでしょ？早く韓国から出て行け」「芸能界に憧れていたのでは？」といった皮肉が聞かれた。韓国メディアはこの謝罪声明について、「再び国家代表に返り咲くための布石」とみている。大韓体育会が朴のために「３年間の出場資格停止」という規定を変えることがあれば、朴のリオ五輪出場は確実だと指摘されている。
　（編集翻訳　小豆沢紀子）