マレーシア機不明１年で式典＝ナジブ首相「発見願う」

　

　 ８日、クアラルンプール郊外で開かれたマレーシア機不明１年の式典に集まった家族ら＝マレーシア航空提供（ＡＦＰ＝時事）

　 　【クアラルンプール時事】２３９人を乗せたマレーシア航空機が昨年３月８日に南シナ海で消息を絶ってから１年を迎えた。マレーシア航空は８日、社員と不明機に搭乗していた乗員の家族を対象とした式典を首都クアラルンプール郊外で開き、約６００人が参加した。
　　グループ最高経営責任者（ＣＥＯ）のアフマド・ジャウハリ・ヤフヤ氏は「決して彼らを忘れない。いつも私たちの心の中にいる」とあいさつした。男性社員は式典後、記者団に「彼らのことを祈っているし、われわれは強くならなければいけない」と語った。
　　一方、ナジブ首相も声明を発表し「家族の心痛は言葉で表せない」と思いやった。広大な海洋の捜索は全く手掛かりを得られないまま１年が過ぎた。捜索縮小の観測も浮上する中、首相は「マレーシア政府は捜索を続け（乗客乗員を）発見することを願っている」と訴えた。