中国のネットゲーム実況者は無秩序状態・・「客寄せ」目的でチラ見せなど乱れた行為が頻発―香港メディア

　

　参考消息は１０日、中国本土で近ごろ、ネットゲームの指南役と称する女性がネット上で性的サービスを提供していることを暴露したとする香港・明報電子版の９日付報道を伝えた。
　ネットゲームの世界には、実況者という「職業」が存在する。主に、数十万のプレーヤーに対してゲームの進行について実況解説したり、自らデモプレイすることが仕事で、超絶なテクニックや軽妙なトークで注目を集める者もいれば、ビジュアルや声を売り物にする女性実況者もいるという。
　驚きなのは、その年収。全国トップ１０の実況者の年収はいずれも１０００万元（約１億９４００万円）以上で、世界チャンピオンの称号も獲得したことのある１番人気の実況者は２０００万元（約３億８０００万円）だ。２位の女性実況者は、その美貌もさることながら、ゲームの腕前も超一流とのこと。
　その一方で、とびぬけた技術を持たない平凡な女性実況者の多くが、性的な趣向でゲーマーの支持を集めようとしている。コスプレをしたり、歌やダンスをするのは当たり前、時にはわざとチラ見せをしたり、喘ぎ声を出したりするのだ。
　昨年９月、ある女性実況者が実況中にチラ見せを行ったことで一時的に人気が爆発、一方で多くのネットユーザーから故意に露出したとの批判や罵倒を浴びて激昂、実況中に自傷行為に出て管理者に強制停止される事件が発生した。また、１２月には１７歳の男子実況者がカメラの前で性行為まがいの行為に及び、罵声を浴びた。さらに、今年２月には「ゲーム１回ごとに着替える」と称した女性実況者が、着替え中にカメラを“切り忘れ”、着替える様子が放映された。
　このように乱れた現象が数々発生する。この分野ではいまだにしっかりとした監督管理が行われていないのだ。
　（編集翻訳　城山俊樹）