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<ミャンマー>中国着弾の死者5人に 国境付近に中国軍多数
【北京・隅俊之】ミャンマー北東部でミャンマー軍と少数民族コーカン族の武装勢力との戦闘が続く中、ミャンマーとの国境地帯の中国・雲南省臨滄(りんそう)市耿馬(こうば)タイ族ワ族自治県にミャンマー軍機の爆弾が着弾した事件の死者は、15日までに5人に増えた。負傷者は8人。現地の情報では、多数の中国人民解放軍の部隊や車両が集結しているといい、国境地帯の緊張が続いている。
着弾現場から約10キロ離れた町のホテル従業員は電話取材に対し「事件以降、軍用機が何機も上空を飛び、人民解放軍の部隊が来ている。明日は山で演習があると聞いたので、さらに多くの部隊が来るだろう」と話した。また、別の国境付近の町のホテル従業員も「周辺に多数の軍隊と装甲車がいる」と話しており、国境付近で中国軍が不測の事態に備えているとみられる。
住民は同じ中国系のコーカン族に対して親近感を持っている。住民の話では、国境のゲートは武装警察が厳重に警備しているが、通行証があれば越えられるため往来も多いという。2月上旬に衝突が始まって以降、通行証のない人も難民として多数が流入しており、住民の一人は「ミャンマー軍は罪のない人を傷つけた。しかも、こうした事件はこれまでに一度や二度ではない」と憤った。
李克強首相は15日の記者会見で「ミャンマー側には厳重に申し入れた。国境の安全と安定を守る責任と能力が中国政府にはある」と述べ、国民の生命財産を守ると強調した。中国政府としては国内の強硬論に配慮しつつ、これ以上の対立激化は避けたい考えとみられる。
ミャンマー政府は中国側からコーカン族武装勢力への支援があると批判しており、ミャンマー軍機が山間部に潜伏しながら国境を越えた武装勢力を狙って爆弾を落とした可能性もある。一方、中国側は武装勢力への支援を否定している。