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<独機墜落>「誰もが自分の名前知る」副操縦士、交際女性に
【ベルリン篠田航一、パリ宮川裕章】フランス南部で起きた独ジャーマンウイングス機墜落で、独紙ビルトは28日、機体を意図的に墜落させた疑いが持たれているアンドレアス・ルビッツ副操縦士(27)と交際していた女性(26)の話として、副操縦士が昨年「いつか、誰もが自分の名前を知るようになる」と語っていたと伝えた。同紙の報道を受け、独メディアは副操縦士が墜落させることを示唆していた可能性を報じている。一方、DPA通信によると、ジャーマン社の親会社ルフトハンザ社は、墜落の犠牲者1人につき最高5万ユーロ(約650万円)を一時補償金として遺族に支払うことを決めた。
女性は客室乗務員で昨年、仕事中に副操縦士と知り合い、5カ月間交際。副操縦士は「少ない給料なのに多くのプレッシャーを受けて働く状況に腹を立てていた」という。墜落後、副操縦士が「いつの日か自分は、あらゆるシステムを変えるような何かをする。そして誰もが自分の名前を知り、記憶にとどめることになるだろう」と話していたことを思い出した。
交際中、副操縦士は精神的に不安定なことが多かった。女性に「精神疾患の治療を受けている」と語っていたという。女性は「病気のせいで、長距離フライトの機長になる夢がかなえられないと認識した」ため、絶望したのではないかとの見方を示した。
一方、仏メトロニュース紙(電子版)は27日、副操縦士が少年時代の1996〜2003年ごろ、墜落現場から陸路で約70キロの仏南部シストロンに両親とキャンプに訪れ、滞在中にグライダーなどの航空スポーツを楽しむ地元のクラブに通っていたと報じた。クラブのインストラクターは「副操縦士はこの場所に来るために航路を修正したのだろう」と語ったという。
独検察は既に副操縦士宅から、墜落当日の24日も加療期間内とされる「病気診断書」を押収したが、詳細な病名など診断書の中身は発表していない。ジャーマン社は27日、副操縦士から診断書の提出は受けていなかったことを明らかにし「提出がなければ、雇用側は(病気を)認識するのは難しい」との見解を示した。仏マルセイユ検察のロバン検察官は27日、副操縦士の捜査は当初の過失致死容疑から変わっておらず、殺人容疑ではないとしている。