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「おーろら」アジア客つかむ

 「おーろら」アジア客つかむ

 オホーツク海の流氷観光砕氷船「おーろら」(網走市)と、「ガリンコ号2」(紋別市)の今季の運航が終了した。ともに荒天で欠航便数が昨季から増えたが、乗船者数は、ガリンコ号2が昨季より減った一方、おーろらはアジアからの観光客増で微増となった。

 ガリンコ号2欠航2.5倍に この冬、ガリンコ号2は1月20日~3月29日、おーろらと「おーろら2」は、1月20日~4月5日に運航した。

  網走沖の流氷初日は1月12日、紋別沖も同15日と早く、客の増加が期待されたが、書き入れ時の2月、週末を中心に暴風雪などに見舞われ、ガリンコ号2は72便(昨季28便)が欠航。おーろらも69便(同52便)が欠航し、打撃を受けた。

  乗船客数は、ガリンコ号2が昨季から約23%減の2万3916人と低迷。昨季の約2・5倍の欠航便に加え、紋別沖は流氷が岸に寄りつかない日が多く、流氷体験日数が網走沖の35日に対し、ほぼ半数の17日だったことも響いた。

  ガリンコ号2を運航するオホーツク・ガリンコタワーの担当者は「天候に泣かされた。来季に向け、流氷が来なくても楽しめる企画を検討したい」と話した。

  一方、おーろらは、昨季から約2%増の8万4798人で運航を終えた。運航する道東観光開発の担当者は「流氷初日が早かったことや、アジアからの観光客が多く欠航分を補えた。天候が良ければ目標の10万人にも届いたのではないか」と振り返った。

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