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もんじゅ再開「最重要」

 もんじゅ再開「最重要」

 ◇機構 児玉・新理事長が会見

  • 「もんじゅの命令解除に全力を挙げる」と強調する児玉理事長(敦賀市役所で)
  •   1日付で就任した日本原子力研究開発機構の児玉敏雄理事長が3日、敦賀市役所で記者会見し、高速増殖炉「もんじゅ」(敦賀市)の運転再開を「喫緊の最重要課題」に挙げた。だが、もんじゅは大量の機器点検漏れで、運転再開の準備停止を命じられたまま。新しいトップの手腕が問われる命令解除の見通しについては、明言を避けた。

      会見で児玉理事長は、松浦祥次郎・前理事長が進めた「もんじゅ改革」を「仕組みなり方法は、しっかりしたものができた」と評価した。そのうえで「(仕組みを)理解して徹底して実行する点が、まだ十分じゃないのでは」と指摘した。

      命令解除の実現には、点検漏れの再発防止策などが適切だと、原子力規制委員会に認められる必要がある。松浦前理事長は3月の記者会見で「9月までには解除を得たい」との私見を示したが、児玉理事長は「できるだけ早くとしか申し上げられない」と述べた。

      児玉理事長は、原子炉メーカーの三菱重工業の元副社長。理事長への起用は「民間企業で培った目標達成の手法を導入するため」(原子力機構関係者)とみられる。ただ、新たな点検不備が判明するなど、もんじゅ改革は途上にあり、原子力業界からは「火中の栗を拾った」との声も出ている。

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