ミリオン開幕戦飾れず フランコ監督好機に犠飛

　

　野球の独立リーグ・ＢＣリーグの石川ミリオンスターズの開幕戦が１１日、金沢市の市民野球場で行われた。福井ミラクルエレファンツに１―４で敗れ、黒星スタートとなったが、米大リーグなどで活躍したフリオ・フランコ新監督兼内野手（５６）が最終回の得点機に代打で登場し、球場を沸かせた。

　　石川は初回、失策などで招いた二死二塁のピンチに右前打で先制を許すと、五回にも失策から追加点を献上した。攻撃では、福井の先発・藤井の１４０キロ台の速球に押されてわずか２安打に抑えられた。

　　フランコ監督は、４点を追う九回一死三塁の好機に代打で登場。レンジャーズ時代に首位打者、ロッテ時代にもベストナインを２度獲得した好打者は、２ストライクからの高めのカーブを振り抜いて犠飛を放ち、チーム唯一の得点を挙げた。

　　試合後、フランコ監督は「試合を見ていて、あのカウントならカーブが来ることがわかっていた。感触は悪くなかった。ホームランも狙いたい」と打席を振り返った。試合については、「先発の上條はよく投げたが、エラーをすると負けるということ。勝利のために戦っている。期待を裏切らないようにしたい」と話していた。

　　石川ミリオンスターズの次戦は１７日で、長野県上田市の県営上田野球場で、信濃グランセローズと対戦する。