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ラグビーW杯経済効果 県で最大113億円

 ラグビーW杯経済効果 県で最大113億円

 2019年に日本で開かれるラグビー・ワールドカップ(W杯)の試合会場に豊田市の豊田スタジアムが選ばれたことを受け、市教委は、開催に伴って県全体で79億~113億円の経済波及効果を生みだすと試算した。このうち市内だけでも27億~38億円に上るとみており、豊田をアピールできる絶好の機会として市を中心にPR活動を強化する。

  ラグビーW杯は、サッカーW杯や夏季五輪に次ぐ規模の世界的なスポーツの祭典として知られている。07年のフランス大会では、過去最高の225万枚のチケットが販売された。前回の11年ニュージーランド大会でも135万枚を数え、207か国でテレビ放映され、39億人が視聴したという。

  日本での大会には20チームが参加する予定で、予選と決勝トーナメントで計48試合が組まれる見通し。12会場での開催が決まったことから、市教委では豊田スタジアムで3~4試合が開催されるとみて、1試合当たり国内外から3万人と4万人が観戦に訪れるという二つのパターンで推計した。食事や買い物などとともに、県全体で最大1000人近くの雇用が増え、県外にも31億~46億円の経済波及効果をもたらすと算出した。

  太田稔彦市長は「外国人を含む観戦者が訪れることによる経済波及効果とともに観光客の増加も期待している。国際化に対応するまちづくりを進めていきたい」と話している。

  また、市教委は開催決定を伝えるニュースレター(A4判、4ページ)を4万部作り、市役所などで配布しているほか、市内を中心に県内のスポーツ施設にも届け、これまでの招致活動を知らせる。さらに、豊田スタジアムや市役所、豊田市駅周辺などに懸垂幕や横断幕を掲げ、国際大会のアピールも始めた。

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