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和歌山9商業地で上昇 公示地価
◇平均下落率0.9ポイント改善
18日発表された公示地価(1月1日時点)で、県内の平均下落率は2・5%と、下げ幅は前年より0・9ポイント改善した。経済の回復基調を受け、和歌山市中心部などで上昇地点が前年よりも増えた。ただ都市部に比べて、景気回復の波及の速度は鈍く、平均下落率は近畿の2府4県ではワースト1だった。(梨木美花)
公示地価は国土交通省が中心になって調査。県内では23市町の173地点で1平方メートルあたりの価格を調べた。前年と同じ調査地点は169か所あり、上昇は17地点(前年調査では6)、横ばい13(同12)、下落139(同152)だった。
17の上昇地点の内訳は、商業地が9で、住宅地は8。前年はいずれも3地点ずつだったが、ともに上昇地点が増えた。
商業地の上昇地点は昨年に続き、全てが和歌山市内で、JR和歌山駅付近や市役所などの公共機関周辺などだった。なかでも、近年、開発が進む同駅北東部の「黒田字流108番7」は最大の2・3%の上昇で、2年連続で上がった。
住宅地は、東日本大震災以降、紀南地域で、津波被害を受けにくい高台での上昇が目立つ格好となっていた。今回は景気回復の流れを受け、利便性の高い和歌山市の中心部で複数の上昇地点があり、幹線道路に沿う岩出市でも久しぶりに上昇地点が生じた。
下落率では、人口減少や商業の空洞化が進む新宮市中心部や有田市の箕島駅前などで低迷が目立った。住宅地は津波の浸水域とされる新宮市や串本町などの地点で低下が進んだ。
一方、最高価格は、商業地が16年連続でJR和歌山駅西側で近鉄百貨店の並びにある「和歌山市友田町5丁目50番外」の43万8000円。住宅地は6年連続で日赤和歌山医療センターに近い「和歌山市芝ノ丁21番」で14万6000円だった。
県地域政策課の担当者は「全国の都市部と比べると下落率は依然大きいが、県内でも一部では景気回復の兆しがうかがえる。ただ沿岸部の住宅地や、人口減少が続く市町の商業地では下降傾向が止まらない状況にある」と話す。