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東北の空泳げ こいのぼり
◇宮城の催しで不足 箕面市社協「提供を」
東日本大震災の被災地への支援を続ける箕面市社会福祉協議会が、宮城県七ヶ浜町で近く開催されるイベントで揚げるこいのぼりを広く募っている。被災した同町の住民は、元気よく泳ぐこいのぼりに励まされてきたが、昨年、強風で多くが飛ばされて数が不足しているためだ。同市社協は「たくさんのこいのぼりを贈り、被災地を元気づけたい」と提供を呼びかけている。(神谷次郎)
仙台市から北東に約20キロの太平洋沿岸にある同町は、震災の津波で、町全体の40%近くが浸水。約3900棟の家屋が被害を受け、約2万人の町民のうち、94人が死亡、2人が行方不明となった。
同町の代ヶ崎浜地区では、住民らでつくる実行委が2002年から毎年4~5月、地域の活性化を目的に浜辺で、こいのぼりを揚げるイベントを開いてきたが、震災が起きた11年は断念した。翌12年から再開し、力強く泳ぐこいのぼりが復興の象徴として住民らを勇気づけてきた。
しかし、昨年は約80匹のうち、約30匹が強風で沖合に飛ばされてしまった。残ったものも汚れが激しく、住民は新たに提供を呼びかけたものの思うように集まらず、一時は今年の開催が危ぶまれた。
震災直後から、七ヶ浜町社会福祉協議会を通じて救援物資や支援金などを送ってきた箕面市社協は今年2月、同町社協から窮状を聞いて協力を決定。ブログなどを通じて、広く募集を始めた。
これまでに約40匹が集まったという。箕面市内の70歳代の女性は、約40年前に親からもらいながら、団地暮らしで一度も使えずに保管していた5匹を寄贈し、「東北の浜辺で泳がせて、被災した人たちを元気にしてあげてほしい」と話したという。
イベントを開催する代ヶ崎浜区長の伊藤喜幸さん(74)は「こいのぼりはみんなの希望の象徴。遠く離れた人たちも被災地を忘れていないんだと感じ、本当にありがたいです」と話す。
箕面市社協地域福祉推進課・高田浩行課長(47)は「たくさんのこいのぼりと一緒に、『私たちは被災地を忘れていない』との思いも届けたい」と協力を呼びかけている。
イベントの開催期間は4月25日~5月9日。同市社協は、4月10日到着分まで受け付けている。問い合わせは、同市社協(072・749・1575)へ。