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製菓工場
県産食材に職人の技
- 型抜きされたせんべい生地が流れていく製造ライン。一枚一枚に職人の目が光る
- 手焼き体験を楽しむこともできる。「焼き立てはまた格別ですよ」と寺西さん
-
「せんべい」と「あられ、かきもち」の違いをご存じだろうか。南砺市に本社を置く「日の出屋製菓産業」の立山工場を見学するまでは、なんでも「おかき」と呼んでいた私だったのだが……。
「『せんべい』はうるち米、『あられ、かきもち』はもち米を原料にしています」。立山工場敷地内にある直営店「ささら屋立山本店」店長の寺西亮さんが、まずは両者の違いについて説明をしてくれた。
同社では、100%富山県産米を使用する。「安心な原料米を使いたいという思いと、なによりも富山のお米はおいしいですからね」と寺西さん。立山工場ではうるち米、福光工場ではもち米を原料とした商品を製造しているという。
2008年に完成した立山工場では、見学通路から製造工程を自由に見ることができる。さぞや最新のオートメーション化がされているだろうと思いきや、意外にも人が多い。「いわば、職人の勘。人にはかないません」。寺西さんが言うように、焼き上げるガスバーナーの温度管理や、味付けなど、すべて人の手が加わっている。一枚のせんべいに、これほど手間がかけられているのかと驚くほどだ。
「しろえびせんべい」の手焼き体験も楽しめる。せんべいの生地を何度も返しながらあぶっていると、やがて香ばしい香りが。うわあ。おいしいそう! 熱々をしょうゆたれにつけ、一味違う「しろえびせんべい」の出来上がりだ。
おいしい米とおいしい水、そして「富山湾の宝石」と称されるシロエビ。富山の恵みが詰まった焼き立てのせんべいは、いつにも増して風味が豊かな気がした。
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HN:
上原健二
性別:
非公開
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